トリプルフェイスのご寵愛【名探偵コナン】

ep.41　勘違い会話 ページ42

ー翌日ー

千尋side


『頭痛い〜…』


昨日、昴さんと日付が変わるまで飲んでいた私は絶賛二日酔い中だった。
頭痛に耐えながらも車を走らせ本庁へと出勤する。…バファ○ン飲んだんだけどな…


『おはようございまーす…』

亮「おはようございます！どうしたんすか？」

『絶賛二日酔い中なの…』

亮「うわーw」

『あれ、風見さんは？』

亮「昨日押収した犯人の荷物から麻薬が出てきて、今それの処理に追われてます。」

『うわーお疲れ様です…』


風見さんも朝から大変だなぁと思いながら席につく。昨日休んだばっかりなのにね。ありゃ将来ハゲるな…
かくいう私も人のことを言える立場ではない。報告書が溜まっているのだ。昨日のでまた一件増えた訳だし…ため息をつきながらパソコンを立ち上げた。


降「………」

『あ、降谷さんおはようございま…「おい」…はい？』

降「ちょっとこっちに来い」

『はい…？』


少しして、降谷さんが無言で入ってきた。
しかもなんか怖い顔をしてらっしゃる。…ベビーフェイスが台無しですわよ。
それに気づかないふりをして挨拶をすると途中で遮られる。何かと思えば呼び出しをくらった。そして降谷さんはどんどん歩いて行ってしまう。


亮「(先輩何やらかしたんスか？！)」

『(どうしよう…心当たりがありすぎて死ぬ！)』

亮「(…先輩っ…！死なないでっ…！)」

『(亮輔くん、私のこと忘れないでね…)』

降「何してる早くしろ。」

『ウィッス』


そんな降谷さんの背中を見ながら亮輔くんと茶番劇をやっていると、また降谷さんに睨まれる。…だから怖いって。
私は亮輔くんに一度変顔をしたあとで、降谷さんの背中を追いかけた。


『あの、降谷さん？一体…「昨夜、」…ん？』

降「昨夜、風見と一緒だったのか」

『え、はいまぁ…』


何の話やんねん！！
仕事の事で怒られるんじゃないの？！
もしかして風見さん昨日降谷さんと飲む約束でもしてた？！風見さん取ったから怒ってんの？！
私は軽くパニックだった。


※お互い()の中は見えてません

降「何、してたんだ」

『何って…(私は)お風呂入って、』

降「(風見と)風呂ぉぉ？！」

『え？…はい、(一人で)お風呂です。』

降「(一緒に)入ったのか…？！」

『(一人で)は、入りました…。え、ダメなんですか…？』

降「(一緒は)ダメに決まってんだろ！！」

『えぇ…？！』


何でお風呂入っちゃだめなのよぉ…
少しずつ表情が険しくなっていく降谷さんは、それはもう怖かった。

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