ep.33 モチベーション ページ34
ヴーヴーヴー
『あ、ベルモットさんからメール!』
数日後の朝、出勤しようとちょうど家を出た時だった。
スマホが震え、画面には"ベルモットさんからメールが届きました"と表示されている。
車に乗りながらメール画面を開いた。
《Hello.貴方のあだ名が決まったわよ。今度皆で飲みましょう?》
どうやら私のあだ名が決まったみたいだ。メールをよく読むと、次飲むときは新しいお友達も連れ来てくれるらしい。えっと…バーボンさんかな?
私は朝から良いニュースが聞けたぞ、と上機嫌で本庁へと出勤した。
『おはようございます!』
亮「あ、千尋先輩おはようございます!例の件ですが、やっと逮捕状が出たので、今日にでも潜伏先の家に突入するそうですよ!」
風「今日は忙しくなるぞ。」
『わかりました!』
この上なく面倒でやりたくない仕事だったが、さっきのベルモットさんのメールのおかげで私のモチベーションは最高だった。
風「よし、行くぞ。」
亮「『はい!』」
日もすっかり落ちて、街の電灯が色とりどりにきらめく。そんな夜の街で私達はこれから仕事だ。
ピンポーン…ピンポーン
『出てきませんね。』
犯人が潜伏しているというマンションの一室の前で私と風見さん、そして数人の同僚と犯人が出てくるのを待つ。
風「仕方がない、強行突破だ…!」
風見さんがそう言った時だった。ガチャっと音をたてて扉が開いた。と思ったら、ヘルメットを被った男が思いっきり飛び出して来る。
風「っ何?!…追え!」
『はい!』
男は非常階段を降りて逃げていく。
…まずい、このままじゃ逃げられる…!
『風見さん!私先に下に行きます!』
風「?…わかった。おい待て!!逃げても無駄だぞ!」
風見さんの怒声を背中に、私はエレベーターへと走る。さっき居たのは13階。エレベーターを最後に使ったのは私達だからすぐ乗れるはず。エレベーターを使えば先に下に降りられる。
『もう時期犯人が来ます!』
「了解!」
下で待機している同僚たちにも声をかけ、犯人が降りてくるのを待つ。
カンカンカンカンッ
非常階段を降りる音が暗闇に響く。
少しして音が止んだので、目を凝らして犯人を探す。するとその時、1人の男がこちらに走ってきた。
『止まりなさい!逃げられないわよ!!』
私は叫びながらその男に向かって突っ込む。だが…
風「千尋!違う、俺だ!」
『え、風見さん?!』
暗闇から出てきたのは息を荒げた自分の先輩だった。
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りんねむ(プロフ) - 空白@吹部@Tp@不定期浮上さん» そうだったんですね!誤解が解けてよかったです!こちらも全然きにしていないので、どうかお気になさらないで下さいね!応援ありがとうございます!これからも楽しんで頂けるように頑張ります!(^^)/ (2020年4月14日 23時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - りんねむさん» けしてアンチとか冷やかしとかではなく私の知識不足なので…!100%私に非があるので気にしないで下さい!お騒がせしました…! (2020年4月14日 23時) (レス) id: 15a6a51f8f (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - りんねむさん» こちらこそすいません!お恥ずかしい…他の小説と混ざって勘違いしてました…!更新頑張って下さい!応援してます! (2020年4月14日 23時) (レス) id: 15a6a51f8f (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 空白@吹部@Tp@不定期浮上さん» vol.2以降では、設定の次にある"相関文"で明記してありますので!長い返信になってしまってすみません! (2020年4月14日 22時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 空白@吹部@Tp@不定期浮上さん» 作者の都合で、わかりにくい表記となってしまいすみません。ですが私自身、彼らの設定をきちんと把握しているつもりなので、これからはもう少し気をつけて執筆をしていきたいと思います。ご指摘ありがとうございました。これからも本作品をよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年4月14日 22時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんねむ | 作成日時:2019年8月6日 13時