トリプルフェイスのご寵愛【名探偵コナン】

ep.27　深夜の話合い ページ28

コナンside


「コナンくん！」

コ「ジョディ先生！」


その日の夜。俺はジョディ先生に呼ばれてダニーズに居た。


ジョ「悪いわね、こんな時間に急に来てもらって…」

コ「ううん大丈夫。それよりどうしたの？赤井さんがいるってことは"組織(奴ら)"のこと？」

赤「察しがいいなボウヤ。」


呼ばれた席につくとジョディ先生、キャメルさん、そして赤井さんの3人がいた。
赤井さんによれば、FBIがマークしていた男性が謎の死を遂げたらしい。


赤「手口からしてベルモットとバーボンだと思うんだが、そいつの部下が妙なダイイングメッセージを残しててな。」

コ「妙なダイイングメッセージ？」

ジョ「えぇ。"ローズ、お気に入り、来る"。この3つの単語だけ残して亡くなったのよ。」

赤「だかな、俺の知っている幹部に"ローズ"というコードネームを持った奴はいないんだ。」

コ「…なるほど。」


…確かに俺の知っている中にも"ローズ"と言う人物はいない。だが"お気に入り"、"来る"と言う単語から、新しい幹部が入ると言うことも考えられる。

"ローズ"と言う名からして女性だろうか…。
いや、だがヤツラのコードネームに性別は関係していない…


赤「"お気に入り"が誰にとってのお気に入りなのかはわからんが、ジンやベルモット、ましてや"あの方"のお気に入りだった場合かなり面倒な事になるぞ。」

コ「そうだね。僕も少し考えてみるよ。」


そう言った時だった。
ピリリリリとジョディ先生の携帯が鳴る。ジョディ先生は一度席を外したあとで、申し訳なさそうに俺を見た。


ジョ「ごめんねコナンくん。次の連絡が入るまでここに居ないといけないの。だからあなたを家まで送ってあげられない…」


すると赤井さんとキャメルさんもすまない…と頭を下げる。
別にいいのに。自分で帰れるし…あ、でも今の時間じゃ補導されるかな？
そんなことを思いながらスマホを開く。そして一人の人物の名前を見つけてから3人に笑顔で言った。


コ「大丈夫！迎えを頼むから！」

キャ「迎えって毛利さんですか？」

コ「ううん！この時間…たぶん叔父さんお酒飲んでるから来れないと思うよ！」

ジョ「じゃあ誰？」


首をかしげるジョディさんを横目に赤井さんにニヤッと笑ってみせる。


赤「まさか…」

コ「そのまさかだよ。」ﾆﾔ

赤「なるほどな…」ﾆﾔ

ジョ「？」

キャ「？」


そして俺は液晶画面をタップする。


コ「あ、もしもし千尋姉ちゃん？今から迎えに来てほしいんだけど…」

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