御寵愛会議室【トリプルフェイスのご寵愛~番外編~】【名探偵コナン】

恋人はサンタクロース(ジンver.)-2- ページ9

ベルモットさんからのプレゼントはオニキスのピアスだった。
ウォッカさんからは香水。
キャンティさんからはライフルを形どったチャーム。
そしてコルンさんからのプレゼントは大きなクマのぬいぐるみだった。


『…どれも素敵！』

ベ「気に入ってくれたかしら？」

『はいとても！あ、私からもプレゼントあるんですよ！』

キャ「本当かい？」

『はい！』



自分が貰ったプレゼントを仕舞いながら、今度は自分からのプレゼントを皆さんに差し出す。これは沖…じゃなくて、赤井さんに協力者になってもらったんだ！

用意したのもはそれぞれ、ベルモットさんとキャンティさんにはブランドのお化粧品。ウォッカさんにはグローブ。そしてコルンさんには…

大きなクマのぬいぐるみ。

…被ったことは触れないで…！


プレゼントを手渡すと、皆さんはとても喜んでくれた。
そして手元に残った一つの箱。
これはジンさんへのプレゼントだ。
どうしようか迷った挙げ句、私は席を立った。


キャ「どこ行くんだい？」

『…ジンさんのところ。仲直りしてきますね。』ﾆｺ

ベ「そう、気をつけてね。」

『はい』ﾆｺ


そう言って私は駆け出した。
エレベーターで上の階に登って、ジンさんが居るであろう部屋を探す。


『っあった…！』


しばらくして。遂にお目当ての部屋を見つけた。あまりホテルの階には来ないから、時間がかかってしまった。

私は深呼吸をしてドアをノックする。


コンコン

『ジンさん…？』

ガチャ…


返事は無かった。だが、ドアに手をかけると扉が開く。これはチャンスだと思い、私は部屋の中に入った。


『入りますよー…』


中に入ると、ベットで眠るジンさんを発見。ゆっくりと近づく。


『ジーンさん。さっきはごめんなさい。まだ怒ってます？』

ジ「……」

『もー。無視しないで下さいよー』

ジ「……」


ダメだこりゃ…
何を言っても無反応。私に背を向け寝そべったままである。仕方がないので、私はプレゼントだけ置いてベルモットさんたちのところに戻ろうと思った。

…せっかくのクリスマスなのになー…

流石の私もこれには落ち込む。
クリスマスに彼氏とケンカだなんて…。
本当は二人でイチャイチャしたりして楽しく過ごしたかったのにな…こんなはずじゃ…。


『じゃあジンさん。ここにプレゼント置いて起きますね。…おやすみなさい』


そう言って部屋を出ていこうとした時だった。


ジ「待て」


彼の低い声が、私の耳に届いた。

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