恋人はサンタクロース(降谷ver.)-3- ページ3
『…なんとも言えない柄だ。』
降「風見が買ってきたんだ。文句なら風見に言え。」
ブランケットを広げてみると、私のボキャブラリーでは言い表せない柄がプリントされていた。だが触り心地は最高なのできっとブランド物。…風見さんの趣味はよくわかんないけど笑
『別に文句じゃないですよ笑
それに、私にとったら降谷さんが持ってるっていうだけでかっこいいですから。』ニコ
降「っ…//お前なぁ…」
『なんですか?』
降「…なんでもない」
『…ふふっ』
降谷さんがはぁとため息ついているのをとぼけて聞き返すも、相変わらずのツンデレな反応に笑いがこぼれてしまう。
降「なんだ?」
『なんでもないです』
降「…真似するな」
『してませんよ』フフッ
私は、他愛もない会話をしているこの時間がどうしようもなく幸せに感じた。
私達は公安警察。常に命をかけてこの国を守っている。はっきり言っていつ死んでもおかしくない。
だからこの幸せな時間がいつまでも続けばいいのに…
私はそんなことを思いながら降谷さんを呼んだ。
『降谷さん』
降「なんだ?」
『左手かしてください』
降「…?」
首をかしげる降谷さんの左手をとって、自分の右手と重ねる。その手はとても冷たかった。
『暖かいですか?』
降「っ…!あぁ、お前はやっぱり子供体温だな笑」
『…それ褒めてます?貶してます?』
降谷さんは一度だけ驚いた顔をしてから、すぐに手を握り返してくれた。
そしてニヤりと口角を上げながらそういった。
降「褒めてるんだよ。…暖かいよ、ありがとう」
『っ…///どういたしまして』
一度キュッと手を強く握ってそう言う降谷さん。不意打ちのことで、私は顔に熱が集まるのを感じた。
スーパーまであともう少し。
この短くて濃い幸せな時間に、私は心の底から満たされていた。
降「…千尋」
『はい…?』
赤信号で車が止まり、降谷さんが私の名を呼ぶ。そして私が返事をすると…
chu
『!!?///』
降「メリークリスマス」ニコ
『〜〜〜っ///』
降谷さんがシートベルトとグッと伸ばして、彼の顔が近づく。そして目の前は降谷さんだけになり、唇が触れ合う。降谷さんは離れると、満足そうに笑った。
信号が青になり、また車が走り出す。
火照る顔を押さえて、私は考える。
この世でただ一人、私の望んだプレゼントをくれる彼。最高のクリスマスだと思った。
『私はねぇ…少しでも彼氏と二人で過ごせればそれでいいかな?』ニコ
end
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りんねむ(プロフ) - 松平茶月!さん» リクエストありがとうございます!承知しました!気長に待っていて下さいm(_ _)m (2020年4月4日 17時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
松平茶月!(プロフ) - リクエストで、降谷さんと両片思いをやって欲しいです (2020年3月30日 15時) (レス) id: 51c1c691f0 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - マリイさん» リクありがとうございます!承知しました。ハヤテの件も承知致しましたm(_ _)m (2020年1月3日 0時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - リクで蘭の妹設定で安室さんの彼女見たいです ↓のハヤテは長編小説 (2020年1月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます!申し訳無いのですが、リクエストはコナン関連のみとさせて頂きます。説明不足で申し訳ございませんm(_ _;)mこれからもりんねむの作品をよろしくお願い致しますm(_ _)m (2020年1月2日 19時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんねむ | 作成日時:2020年1月1日 21時