第44話 らしくない一日 ページ49
『…ん…んぅ…』
カ「あら、千尋。目が覚めた？おはよう」
『…おはようございます、カリファさん…。…ここは？』
カ「ルッチ達がとってくれた宿よ。今日は明日の最終確認くらいしかやること無いから、ゆっくりしてていいわよ。」
『宿……明日の…？……っ！！昨日、私……』
カ「あぁ…いいのよ気にしなくて。悪いのは私達なんだから。そんな顔しないでちょうだい、ね？」
『…はい……』
目を開けると知らない所にいた。
体を起こすと机に向かって、何やら作業しているカリファさんがいた。
私は昨日、とんでもない事をやらかしてしまったのだ。
せっかく信頼して頂いて任務のお手伝いを任されたのに…
その信頼を裏切る様な事をしてしまった。
情けない事に、昨日の事はあまり覚えていない。
男の人に何かを貰って、それを食べたのは覚えているのだが、それがどんな人なのか、それがどんな食べ物でどんな味なのかは思い出せなかった。
ルッチさんに叱られて、でも皆さんが優しい言葉をかけてくださって、そのあとのことはもう覚えていない。
どうやってこの宿までたどり着いて、それが何時頃だったのか。
思い出そうとすればするほど情けなくなるのだった。
そのあとは、お風呂に入って、動きやすい服装に着替えて、ご飯を食べて…
お宿のお庭を散歩したり、お仕事をするカリファさんを眺めたりしながら一日を静かに過ごした。
カ「いよいよ明日ね。」
『そう…ですね…。』
カ「…まだそんな暗い顔をしているの？全く…」
『！！か、カリファさ…っ！やめっ…！あはははは！ひぃ…くるしっ…あはは！！』
寝る用意をしながらカリファさんとお話をしていたら、いきなりカリファさんがこちょこちょをしてきた。
カ「やっぱり貴方は笑顔が一番似合うわよ。」
『！！』
こちょこちょの手を休めてカリファさんが口を開く。
カ「失敗を悔いるのは大切だけど、それをいつまでも引きずるのは良くないわよ。それに、貴方はそんなに弱い人だったかしら？」
カリファさんの言うとおりだ…。
いつまでもくよくよしているのは良くないし、そんなの私らしくない。
『カリファさん、ありがとうございます。お蔭で目が覚めました。明日は、任務遂行のお手伝いをしっかりします！昨日の失敗を挽回します！』
カ「…やっともとにもどったわね。」
『え！私そんなにらしくなかったですか？』
カ「そりゃあねぇ…ふふっ」
そんな会話をしながら、私達は眠りにつくのだった。
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りんねむ(プロフ) - ぴのさん» すみません。ルールをよく把握していませんでした。今後はルール違反をしない様、今まで以上に注意を払って執筆をしていきたいと思います。この度はご指摘のコメントをして頂き、本当にありがとうございました。 (2019年5月26日 13時) (
レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 歌詞の引用は禁止されていますよ (2019年5月24日 17時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - こんるりさん» コメントありがとうございます！そしてこの作品を読んで下さりありがとうございます。私も獣の奏者好きなんです！！これからも楽しんで頂けるように頑張ります(*^^*) (2019年3月10日 23時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - まだ読み途中ですが、コメント失礼します。雫私大好きなんですよ！ハープ弾きながらとか、獣の奏者のエリンを思い出しました！これからも頑張ってください！応援しています！！ (2019年3月10日 13時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - リーラさん» 私も好きだったんです！ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2019年1月3日 23時) (レス) id: 4808652658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2018年7月30日 16時
