第4話 解けた誤解 ページ5
男「お主どこからはいったんじゃ！目的は何じゃ！！」
え、なんか侵入者みたいに言われてる…。
これもあの役人さんとはぐれちゃったからだ…！
と、とりあえず素直に質問に答えておこう…。
『え、えっと、正面玄関から入ってきました！目的…は、ここで働きに来ました！』
男「正面玄関から？！…働きに…？」
そう言うと、何やらブツブツ言いながら考えこむ男性。
その時、バタバタと足音が聞こえ、この男性が出てきた角からあの役人さんが現れた！
役人「！！か、カクさん！ご苦労様です！！」
役人さんは男性を見るなりビシッと背筋を伸ばす。
ん？カクさん？どこかで聞いたことある気が…
ってそんなことより助けて下さい！！
男「どうしたんじゃ、そんなに慌てて」
役人「は、はい。その、先程今日から給仕として働く女性を案内していたのですが、はぐれてしまいまして……。」
はい！それ私！私です！！
男「ほう、なるほどのう…。働きに来た女…。！！お主かっ？！？！」
役人さんと話していた男性が勢いよくこちらを見る。
ついでに役人さんもこっちを見る。
『そ、そう…です。あの、そろそろ離して頂いてもよろしいでしょうか…？』
恐る恐る言うと、こりゃあ悪かったのう！と言ってすぐに手を離してくれる男性。
意外と優しいのかな？
男「お主、もしかしてあの酒場の主人が言ってた"働きたい女の子"か？」
役人「え、カクさん知ってるんですか？！」
男「まぁな。あの人には世話になっとる。さっきは悪かったのう、拘束したりして。早く言うてくれればよかったのに！」
『い、いえ……すみません…。』
先程まで私を拘束していた男性はなんとあの酒場のご主人の知り合いだった！
そういえば、あの時のでんでんむしで、ご主人がカクさんって言ってたっけ？
っていうか、早く言ってくれればよかったのにって、あんた絶対聞く耳持たなかっただろあの時…。
男「ほんならお詫びにわしが案内する。お主ご苦労じゃったな。戻ってええぞ。」
役人「はっ！では、失礼致します！千尋さん、頑張って下さいね！」
男性に下がっていいと言われ、そう言ってこの場を離れる役人さん。
『あの！ありがとうございました！！』
その後ろ姿に声をかけると、振り返って軽く会釈をしてくれた。あの人もいい人なんだな！
そして私は男性と二人きりになる。
……き、緊張するな…。
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りんねむ(プロフ) - ぴのさん» すみません。ルールをよく把握していませんでした。今後はルール違反をしない様、今まで以上に注意を払って執筆をしていきたいと思います。この度はご指摘のコメントをして頂き、本当にありがとうございました。 (2019年5月26日 13時) (
レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 歌詞の引用は禁止されていますよ (2019年5月24日 17時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - こんるりさん» コメントありがとうございます！そしてこの作品を読んで下さりありがとうございます。私も獣の奏者好きなんです！！これからも楽しんで頂けるように頑張ります(*^^*) (2019年3月10日 23時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - まだ読み途中ですが、コメント失礼します。雫私大好きなんですよ！ハープ弾きながらとか、獣の奏者のエリンを思い出しました！これからも頑張ってください！応援しています！！ (2019年3月10日 13時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - リーラさん» 私も好きだったんです！ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2019年1月3日 23時) (レス) id: 4808652658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2018年7月30日 16時
