第35話 貴男の匂いと私の鼓動 ページ40
『カクさん？！だ、誰かに見られてしまいますよ？』
久しぶりに食堂に顔を出してくれたカクさん。
と、思いきやこの状況はなんだろうか…。
紅茶、私のスペシャルブレンドなんです。といったら、だ、抱き…しめ、られた…？//
カ「大丈夫じゃ。ここからは誰にも見えん」ﾆﾔ
ニヤリと笑い、そう言うカクさん。
今は夜なのであまり人はいない。
そして、今カクさんがいるのはカウンター席の隅のほう。
他のお役人さん達からは角度的に見えないだろう。
が、そういう問題ではないのだ。
…距離が近すぎて心臓破裂しそう…//
息を吸うたびにカクさんの匂いが鼻をかすめ、筋肉質な腕に囲まれて、鼓動が聞こえるくらい密着した互いの体は、徐々に熱を帯びて行くように感じられた。
『カクさん、そ、そろそろ離してもらってもよろしいでしょうか…？//』
カ「…」
私がそう言えば何も言わずに、すっと離して下さるカクさん。
…本当になんだったの…？
その後、食堂には誰もいなくなり、私とカクさんだけになった。
今日は私が鍵閉めの当番なので、他の給仕の子ももういない。
カクさんもやっとご飯を食べ始める。
沈黙になるのが嫌だったので、私はジャブラさんとの修行の話を持ちかけた。
…このあとどうなるのかも知らずに…。
『あ、私今修行しているんですよ。』
カ「修行？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
『はい。前に、世界を旅するのが私の夢だと言いましたよね。そのためです！いずれは新世界にも行こうと思ってますので！』
カ「ほうか…。一人でやっておるんか？場所は訓練場じゃな？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
『そうです訓練場です。ジャブラさんがいつも稽古をつけて下さってます！あとは訓練場にいる役人さん達！』
カ「！！…ジャブラ…？」
『えっと、ここに来てまだそんなに経ってないときにジャブラさんの戦いを見て、かっこいい！って思ったんです。だから無理言ってお願いを。』
カ「…その修行相手、わしもやる」
『え、いいんですか？』
カ「いいも何も、やるしかないじゃろう？ジャブラに負けておれんからな！」
『？よろしくお願いします！！』
カ「おう！任せとけ！それと千尋。このあと空いておるか？」
『空いてますよ！』
カ「ならちょっと付きおうてくれ」
『？いいですよ！』
なんかよくわかんないけど、カクさんも稽古をつけて下さる事になった。
嬉しいな…。
お願いしますと言えば、頭をポンポンしてくれるカクさん。
このあと何かあるみたいだけど何かな？
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りんねむ(プロフ) - ぴのさん» すみません。ルールをよく把握していませんでした。今後はルール違反をしない様、今まで以上に注意を払って執筆をしていきたいと思います。この度はご指摘のコメントをして頂き、本当にありがとうございました。 (2019年5月26日 13時) (
レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 歌詞の引用は禁止されていますよ (2019年5月24日 17時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - こんるりさん» コメントありがとうございます！そしてこの作品を読んで下さりありがとうございます。私も獣の奏者好きなんです！！これからも楽しんで頂けるように頑張ります(*^^*) (2019年3月10日 23時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - まだ読み途中ですが、コメント失礼します。雫私大好きなんですよ！ハープ弾きながらとか、獣の奏者のエリンを思い出しました！これからも頑張ってください！応援しています！！ (2019年3月10日 13時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - リーラさん» 私も好きだったんです！ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2019年1月3日 23時) (レス) id: 4808652658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2018年7月30日 16時
