第34話 甘い紅茶 ページ39
カクside
最近、役人達の間で千尋が噂になっている。
笑顔がやばいとか、仕草がエ ロいとか、そりゃまぁ色々と。
それを聞くたびわしは腹が立つ。
カ「最近、千尋に会ってないのぅ。…よし、会いに行くか。」
そう思ったわしは、マッハで書類を終わらせ、食堂へと急ぐ。
食堂へ行く途中、妙な話を聞いた。
役人1「なぁなぁ今日の千尋ちゃんやばいらしいぜ！鼻血で倒れてる人急増だってよ！！」
役人2「まじで？！早く食堂行こうぜ！」
？何があったんじゃ…？
気になるのぅ…。
ガチャ
ギィ
『あ！カクさん！こんばんは！』ﾆｺｯ
食堂の扉を開けばいち早くわしに気づき、声をかけてくれる千尋。
例え、何か作業をしている最中でも。
その作業が終わればすぐにこちらへ駆けてきてくれる。
『ご注文は…いつものですか？』ﾌﾌｯ
千尋はにっこり笑って注文をとる。
カ「あぁ、いつものを頼む」ﾆｶｯ
その笑顔につられてわしも笑顔になる。
『かしこまりました。紅茶をお持ちしますね。』
長官室での一件があって依頼、わしの頭の中にはいつも千尋がいる。
あの小さな背中で、優しい声で、明るい笑顔で。ずっと。
ボケっとしているうちに紅茶がきた。
息をゆっくりと吸えば、ティーの香りがふわりと鼻をくすぐり、心が落ち着く様な気がする。
一通り香りを楽しみ、いざ紅茶を飲もうとしたその時だった。
鼻血がでかけたのは…
『あ！その紅茶！！千尋ちゃんのスペシャルブレンドです！その都度微妙に変わるので、味の保証はできかねますが！』ﾆｺｯ
片目をつぶってまるでいたづらっ子の様な笑顔で、楽しそうに笑う千尋。
わしがポカーンとしていると少しずつ顔が赤くなっていく。
その姿も鼻血ポイントじゃ…！
カ「そ、そうか。千尋のスペシャルブレンドか。それは楽しみじゃのぅ。」
わしは鼻血が出そうになるのを必死に我慢し、紅茶を口に運ぶ。
カ「！！…これは美味いのぅ！！」
一口飲めば幸福が口の中に広がる。
甘すぎず、苦すぎず、とても上品な味だった。
『本当ですかっ？！嬉しい！！』
わしが美味いと言うと手を合わせて嬉しそうに微笑む千尋。
わしは思わず彼女を抱きしめてしまった。
…千尋が可愛い過ぎるのが悪いんじゃぞ？
そしてそのまま額に軽く唇をあてる。
『カ、カクさん？！あ、あのっ！///』
わしの行動に慌てる千尋。
その反応もわしの理性を麻痺させる。
このままお持ち帰りしてもいいじゃろうか…。
第35話 貴男の匂いと私の鼓動→←第33話 初仕事~第2弾~
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りんねむ(プロフ) - ぴのさん» すみません。ルールをよく把握していませんでした。今後はルール違反をしない様、今まで以上に注意を払って執筆をしていきたいと思います。この度はご指摘のコメントをして頂き、本当にありがとうございました。 (2019年5月26日 13時) (
レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 歌詞の引用は禁止されていますよ (2019年5月24日 17時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - こんるりさん» コメントありがとうございます！そしてこの作品を読んで下さりありがとうございます。私も獣の奏者好きなんです！！これからも楽しんで頂けるように頑張ります(*^^*) (2019年3月10日 23時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - まだ読み途中ですが、コメント失礼します。雫私大好きなんですよ！ハープ弾きながらとか、獣の奏者のエリンを思い出しました！これからも頑張ってください！応援しています！！ (2019年3月10日 13時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - リーラさん» 私も好きだったんです！ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2019年1月3日 23時) (レス) id: 4808652658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2018年7月30日 16時
