第11話 紳士な彼の名前は…？ ページ12
『……お人形…じゃないよね？』
ハト「クルッポー！」
『あ、やっぱり本物。』
朝一で食堂へ行ったらシルクハットをかぶり、ネクタイをしたハトがいました。
『あなた賢そうね！昨日他の給仕の子からもらったクッキーがあるのだけれど食べる？』
昨日の休憩時間に友達になった子からもらったクッキー。
CP9の方達へあげたやつのお残りって言ってくれたんだよね。
……CP9……って、なんじゃそりゃ。
なんでもその人達はとんでもなくかっこいいのだとか。ちなみにその子の推しはカリファさん？って人らしい。あ、ギャサリンの推しはルッチさんって人ね。
まぁ、私は良く知らないが…。
ハト「クルッポー！」
私がクッキーを手のひらにおいて、そちらへ手を差し出せば、近づいて来てクッキーを食べ始めたハトさん。
…なんか可愛い。
『どう？美味しい？』
ハト「クルッポー！」
『そうか、そうか、そりゃよかった。』
ハトの言葉はわからないが、美味しいと言ってくれた様な気がする。
『あなたはどこから来たの？名前はなんて言うのかな？ご主人様はどんな人？』
答えてくれるはずはないが、自分の中に生まれた疑問を口にしてみる。
ハト「クルッポー！」
『あはは！やっぱりわかんないや！』
やっぱりハトの言葉はわからない。
ハトさんはいつの間にかクッキーを全て食べ終わっていた。
クッキーを食べ終わったハトさんは、満足したのか、私に向かってお辞儀をした。
『まぁ！礼儀正しいハトさんね！』
ハト「クルッポー！」
そしてハトさんは窓の方へ行き、どこかへ飛んで行ってしまった。
服装といい、お辞儀といい、なんとも紳士なハトさんがいたものだ。
あんな紳士なハトさん、そうそういないだろう。
飼い主さんはどんな人だろうか…。名前も凄く気になる。
『飼い主さんもきっと素敵な人なんだろうな…。名前、ごつかったらいやだな。あのハトさん可愛かったし…。……あ！掃除！！』
チラッと時計をみたら6時になる15分前。
私は自分の目的を思い出し、急いで掃除に取り掛かった。
ハトとおしゃべりをしたあと、思い出した様に掃除を始めた彼女の姿が、朝早く来たコック達の間で、まるで天使の様に可愛かった、としばらくの間話題になったのは、当の本人は知らぬ話であった…。
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りんねむ(プロフ) - ぴのさん» すみません。ルールをよく把握していませんでした。今後はルール違反をしない様、今まで以上に注意を払って執筆をしていきたいと思います。この度はご指摘のコメントをして頂き、本当にありがとうございました。 (2019年5月26日 13時) (
レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 歌詞の引用は禁止されていますよ (2019年5月24日 17時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - こんるりさん» コメントありがとうございます！そしてこの作品を読んで下さりありがとうございます。私も獣の奏者好きなんです！！これからも楽しんで頂けるように頑張ります(*^^*) (2019年3月10日 23時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - まだ読み途中ですが、コメント失礼します。雫私大好きなんですよ！ハープ弾きながらとか、獣の奏者のエリンを思い出しました！これからも頑張ってください！応援しています！！ (2019年3月10日 13時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - リーラさん» 私も好きだったんです！ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2019年1月3日 23時) (レス) id: 4808652658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2018年7月30日 16時
