目が覚めたら棺の中でした (ページ12)

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私の所に来るやいなや、ごめんねぇ。つれてくね。なんてなぜか私ではなく周りの人に言っている。

俵のように体を持たれ、連れて行かれる。
あいつ何やったんだ、とか、フロイド先輩だぞ。怖すぎ。という声が聞こえる。

エペル君の方を見ると頑張って！なんて親指を立てている。一体何を頑張るんだろうか。

あっという間に連れていかれ、中庭に落とされる。急に落とされ、声も出せない。

「ねぇ、なんで俺が連れてきたか分かる？」

上から声が降ってくる。そんなの分かっていたら苦労しない。だが、心当たりはある。

「あ、朝の…こと…です…か…？」

フロイド先輩相手に必死に答える。
間違えれば、何をされるかわかったものじゃない。慎重に行かなければならない。

「最初はそうだったんだけどぉ、もうそれはいいかなって。飽きたし。それよりもぉっと大事なこと。」

これ以上ない笑顔で絶対にあり得ないようなことを言う。

「俺、稚魚ちゃんのこと気に入った！だからぁ、俺のオモチャになってくんね？」