検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:13,933 hit

01 ページ32

確かに……私は勝手に「夏美」に憑かれたと思っていたところがあるかもしれない。

だって、初めはそうだったから。

だから反省してはいたものの、あっちにも非があるなんて、馬鹿みたいなことを思っていたのだ。

私が、絶対悪いのに。


そして今、夢と現実の声が重なって、憑依前夜の夢の内容も完璧に私は思い出した。


そう、これは一度だけおねえちゃんのかばんにいたずらをした時のことだった。

この時私はおねえちゃんに怒られた。

こんな小さなこと、普通なら夢に出てくるものでもないのかもしれない。

でも。

『私はその時初めて、おねえちゃんに怒られた。』

おねえちゃんは、親に文句を言ったりはするものの、妹の私に対して怒鳴ることなど、今まで本当になかったのだ。

多分そのカバンの中には、意中の彼の写真でも入っていたのかも知れない。

そんな小さなことではあるが、私の中ではおねえちゃんに怒られたということが、すごく大きく、そして深刻なものだったんだと思う。

だから、夢に出てきた。

その夢で一度おねえちゃんを見て、一瞬でも脳が思い出したから……


なんか、憑かれた。


「陽乃ちゃん……ありがとう。私……わ、たし……くっ……」

「おい、A!泣くのは卑怯だぞ!?」

「い、いや、私が泣かせちゃっただけだから!Aちゃん、ごめん……」

優太の言う通り、今泣いた私は卑怯。

でも、陽乃ちゃんの謝りの言葉にわたしは首を振ることしかできない。

「ち、ちがうの……うっ……わ、わたし、目が覚めた……。っ、確かに、被害者意識が……あったの……

でも、陽乃ちゃんのおかげで、なんでおねえちゃんに今更憑かれたのか……ちゃんとわかった」


よし。

誠心誠意、悼む……!

-Another-→←7.そして答え


ラッキーアイテム

ぬらりひょん

ラッキー肝試し場所

友達の別荘←


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
設定タグ:ふにゅにゃん , なんか、憑かれた。 , 幽霊 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふにゅにゃん@ゆい(プロフ) - ユウさん» コメントありがとうございます!今ちょうどテストなので、明日の夜中から明後日にかけてぐわっと更新します。これからもよろしくです!! (2014年10月9日 14時) (レス) id: 89967b37fb (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - おもしろかったデス。更新待ってます。頑張って下さいね (2014年10月9日 13時) (レス) id: a84825341d (このIDを非表示/違反報告)
ふにゅにゃん@ゆい(プロフ) - 相模さん» ありがとうございます!今日(昨日?)も更新しようと思ったんですが、宿題がまだで…w はい、頑張ります! (2014年8月24日 1時) (レス) id: 89967b37fb (このIDを非表示/違反報告)
相模 - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2014年8月23日 23時) (携帯から) (レス) id: a961cee3f2 (このIDを非表示/違反報告)
ふにゅにゃん@ゆい(プロフ) - 水龍さん» おおお面白かったですか!?はい、頑張ります!!!!これからも応援よろしくですm(__)m (2014年8月22日 14時) (レス) id: 89967b37fb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふにゅにゃん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Rinlen12271/  
作成日時:2014年8月10日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。