なんか、憑かれた。

6.やっと伝わったこと ページ28

その後、私は泣き疲れて寝てしまった。

泣き疲れて寝るとか…

何年ぶりだろう？

恥ずかしながらずっと母親に背中をなでてもらっていた気がする。多分。
起きると朝だった。

おねえちゃんの話を聞いたとはいえ、｢夏美｣の話はお母さんには聞かせなかった。

きっと錯乱するだろうし。

いくらショックだったとはいえ、昨日は平日、今日も平日。
学校には行かなければならない。

しかし目は腫れている。

何か突っ込まれるよな…

どうしたものか……。



…まあ！でも！私を気にする人なんかいないでしょう！うん！

とりあえず、空元気(からげんき)でもいいから、元気に登校しよう！



――そう思わないと、心が持たなかった。



――――――
そして学校。

気にする人はいない…

｢え、どしたの？Aちゃん！｣

と思…

｢A、目、すげー腫れてるぞ。｣

ってたのに！

居たよ…そうだよ…この二人忘れてたよ…。

2人には親友として扱ってもらってるからか、すぐバレてしまった。

｢あー…うん、大丈夫だから心配しないで？｣

とは言ってみたものの…

｢全然大丈夫じゃないでしょ！？話なら聞くよ！？｣

陽乃ちゃんに熱心に言われてしまう。

これは…言うしかないのかな？

｢陽乃の言う通りだよ。いくらでも聞くぜ？｣

優太にも言われてしまう。

んー…言っちゃうか！うん！


「じゃあ、今日うちに来れる?泣いた理由を教えるよ。」


あまり考えずにOKしたけど…これ絶対に｢3.憑かれてる生活｣とかの02の最後のセリフのデジャヴだ…。

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