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忙しなく駆けて行ったブッチ君と入れ替わるようにハウル君が現れた。
彼は彼で両手に植木鉢を抱えている。何故。
本人曰く、休暇中に水やりをしなかったら枯れてしまうからだそう。
強面なのは関係無いって分かっててもその差に少しほっこりしてしまった。
「ガキを何人も集めて炊き出しなんて考えただけでゾッとするぜ」
次に姿を見せたのはキングスカラー先輩。
その言葉を向けた先にはきっとチェカ君が居るんだろうなぁ、なんて。
「あれ…ご実家には戻られないんですか？」
手ぶらな彼を不思議に思ったハウル君の質問に、財布と携帯さえ有れば良いと言い切った先輩。
ホリデーは休むのが仕事なんだから宿題は明けてからやれば良い。
これが先輩の持論みたいです。
面倒臭そうな顔をしながら鏡の中へ消えてった先輩を見つめハウル君が不満を漏らしていたが、それも過ぎた愛なのだと思おう。
彼くらいだよ、あの寮でこんなにも真面目な生徒は。
「キングスカラー先輩…あそこまでくると逆に感心するものがあるな」
「でもまあ一理あるよね」
お休みくらいゆっくりしたいと願う気持ちは分からなくもない。
「こらこら。ああいう悪い先輩は見習っちゃだめだからね」
「宿題未提出なんて、ウチの寮ならリドルに首をはねられるぞ」
背後から現れた二人に釘を刺される。
少しだけあの首輪付けてみたいって思ってたの気付いてたのかな。
それともただ言っただけなのかも。
どうやらダイヤモンド先輩も家に帰るのが憂鬱らしく、クローバー先輩に助けを求めていた。
しかし結局どちらを選択してもこき使われる運命は変えられないようだ。
「あ、リドル君！」
「道を塞いですんません！」
みんなでわいわい騒いでいると、向こうから彼が歩いてきた。
その表情は未だ曇ったまま。
「俺はお前の家に立ち入り禁止だからケーキを届けたりはしてやれないけど、いつでも店に遊びに来いよ」
そっか、リドル君と先輩、チェーニャ君の三人は幼馴染なんだっけ。
彼らの間に何があったのかは知らないけれど先輩がリドル君の事をずっと大切に思ってたのは伝わる。
声がそう言ってるから。
「ボクもお母様と少し…話をしてみようと思う」
続けて彼は小さな声で聞いてもらえるかは分からないけどと零す。
心臓がぎゅうっと締め付けられたような気がした。
「なぁにぃ、金魚ちゃん。おうちに帰りたくないの？」
「んぎゃ」
突如、私の頭に物凄い重圧が伸し掛かった。
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りん(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございま😭劇遅亀更新野郎ですが、頑張ります！！！！ (2021年11月16日 21時) (
レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - とっても面白い作品ですねヾ(≧▽≦*)o更新楽しみにしております！ (2021年11月16日 13時) (レス) @page34 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！！！！わかりにくかったかなーと思ってたので、嫉妬してるところ伝わって嬉しいです😂 (2021年11月13日 20時) (レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 更新楽しみに待ってます(●´▽`●)リドルくんの嫉妬とか可愛いです(●´▽`●) (2021年11月12日 22時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 花束さん» ああああああ！お返事遅くなって申し訳ないです！ありがとうございます😭😭そう言ってもらえて凄く嬉しいです！更新、暫しお待ちを！！ (2021年10月15日 21時) (レス) id: 35357c875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月15日 18時
