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「でた。こいつのきついつっこみ」
グリム君が思わずたじろいでしまう程、その声には不思議な何かが有った。
確かに、と感じさせる何かが。
「ラッコちゃん…なんつーか、ウザい」
きっぱり言われてしまったアジーム君が狼狽える。
あ、やっぱり綺麗な瞳だなと思った。
「もし僕があんな裏切り方をされたら…持ち得る語彙の限りに罵って精神的に追い詰め、縛って海に沈めますよ」
聞きたくないなと思いつつ止める気も起きないので放置してたら、とんでもない言葉達が飛び出てくる。
それでこそナイトレイブンカレッジ生だと言えよう回答だ。
「いい奴を通り越してちょっと気持ち悪いです」
兄弟の二連撃に落っこちそうなくらい目を見開く彼。
言い方に難しかないけれど、涙は止まったみたいで安心だ。
みんなのやり取りに口は挟まなかった。
感情論で動いてしまう私の悪い癖が出てしまいそうだったから。
ただ静かに、その会話に耳を傾けていた。
二人とも酷い言われ様だった。
「私みたいに、アジーム君のその性格に助けられてる人も居るよ」
感情も含まれてるけれどこれは歴とした事実。
だってこんなにも明るくて大らかで、優しい音の持ち主そうそう居ない。
「嫌味だって変に勘繰っちゃう方も良くないよね」
そう感じちゃうのも分からなくもないから、気を付けようねの意も含めて変な目で見てくる人魚の方を向いた。
彼は手で眼鏡をくいっと持ち上げると小さく鼻を鳴らす。
怒っちゃったかな。
というか捻くれてる自覚有ったんだなって思っちゃったのは内緒。
「早く戻ってバイパー君を止めなきゃ」
このまま放置してたら大変な事になる。
でも、どうやって戻ろう。
箒も無いこんな時空の果てに飛ばされてしまってはどうしようも出来ない。
「川でもあれば泳いで戻れるのですが…」
「水が欲しいのか？」
アジーム君の声が耳を震わせる。
そうだ、此処には優秀な魔法士達が居る。諦めちゃだめだ。
みんなで力を合わせたら…。
「オレ、できるぞ」
「ええええ！？」
どうやら彼のユニーク魔法は少しの魔力で沢山の水を作れるのだそう。
オアシスで貰ったあの美味しいお水は彼の魔法だったんだ。
何でもないみたいにさらっと言ってるけれど、それって結構凄い事なのでは。
「商売になり過ぎる！」
ほら、アーシェングロット君が大興奮しちゃってるもん。
下世話って言われても本人は然程気にしてない様子で、強かだなと思った。
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りん(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございま😭劇遅亀更新野郎ですが、頑張ります！！！！ (2021年11月16日 21時) (
レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - とっても面白い作品ですねヾ(≧▽≦*)o更新楽しみにしております！ (2021年11月16日 13時) (レス) @page34 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！！！！わかりにくかったかなーと思ってたので、嫉妬してるところ伝わって嬉しいです😂 (2021年11月13日 20時) (レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 更新楽しみに待ってます(●´▽`●)リドルくんの嫉妬とか可愛いです(●´▽`●) (2021年11月12日 22時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 花束さん» ああああああ！お返事遅くなって申し訳ないです！ありがとうございます😭😭そう言ってもらえて凄く嬉しいです！更新、暫しお待ちを！！ (2021年10月15日 21時) (レス) id: 35357c875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月15日 18時
