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「痛いって言ってるよ！」
アジーム君を真似たらしいグリム君だったが、その力が強かったのか��彼��が大暴れを始めた。
涙目になりながらも声を上げる。
しかし、怒った彼がより強く引っ張ってしまったらしくその動きが増す。
「ひっ…」
急降下と急上昇を繰り返しながら、一回転、二回転、そして三回転とくるくる回る。
目も回る。
再び地面が近付いてくる感覚に身体が縮こまった。
「ちゃんと捕まっててくださいね！グリムも！」
飛ばされないように、そして��彼��が痛くない程度にしがみ付いた。
お願いを覚えていてくれたのか一直線に鏡の方へ進んでいる。
しかしこの速さだとぶつかってしまうのでは…。
そう思ってしまったのがいけなかった。
瞼を少しだけ開き、前を見たら物凄い勢いで鏡が近付いている。最早手遅れ。
グリム君の叫びが遠くの方から聞こえてる感覚すらあった。
「ふな��ぁああ…」
「ここは…？」
どすんと大きな音が響き、放り投げられた私達。
思い切り背中を打った所為か上手く空気が吸えなかった。
「おや、こんな深夜にどんなお客様がいらっしゃったのかと思えば」
「なーんだ、つまんねーの」
かちっと音が鳴り暗かった部屋に明かりが灯る。
この声はリーチ兄弟だ。
泥棒かと思って絞めに来たのだと言う。
どうやら私達はモストロ・ラウンジに不時着したらしい。
「先輩大丈夫ですか！？」
「だいじょうぶだよ」
やっとの思いで上体を起こし、ユウ君を見た。
私だけとんでもない方向に投げ飛ばされたみたい。
「Aもいんじゃん！いらっしゃい、遅かったねぇ」
頭がぼんやりして、視界も歪んでる。
しかし嬉しそうな弟君の顔と声だけはちゃんと分かった。
「もう逃げられないぞ！盗人共め！」
「言い方古いね」
うん、大丈夫。まだまだ元気だ。
「こんな深夜に一体何の騒ぎです？」
奥からアーシェングロット君も出てきてどんどん有利な形勢になっていく。
此処で暴れようとすればきっと彼ら三人が黙ってはいないから。
リドル君から彼らに貸しを作るなと言われていたが仕方ない。
この状況を打破する方法が他に思いつかないのだ。
「よく見れば、床に転がって震えているのは監督生さんとグリムさんじゃありませんか。あまりに小汚いので、雑巾かと思いました」
流れるように吐かれた言葉。
そんな悪口今まで聞いた事がないし、私だけ認識してもらえていない事実が心に刺さる。
私って影薄いのかな。
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りん(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございま😭劇遅亀更新野郎ですが、頑張ります！！！！ (2021年11月16日 21時) (
レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - とっても面白い作品ですねヾ(≧▽≦*)o更新楽しみにしております！ (2021年11月16日 13時) (レス) @page34 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！！！！わかりにくかったかなーと思ってたので、嫉妬してるところ伝わって嬉しいです😂 (2021年11月13日 20時) (レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 更新楽しみに待ってます(●´▽`●)リドルくんの嫉妬とか可愛いです(●´▽`●) (2021年11月12日 22時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 花束さん» ああああああ！お返事遅くなって申し訳ないです！ありがとうございます😭😭そう言ってもらえて凄く嬉しいです！更新、暫しお待ちを！！ (2021年10月15日 21時) (レス) id: 35357c875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月15日 18時
