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「はぁ〜！本当に楽しかったんだゾ！」
そう言い、満面の笑みを浮かべるグリム君。
抱き締めたくなったけれどまた苦しいと言われてしまいそうなので我慢。
「重たくなかったかな」
夜空のお散歩は想像していたのより何倍も楽しかった。
しかし、若干四名の総重量は軽くない。
無理をさせていないか気掛かりだったのだ。
「心配すんな！コイツはすげーからな！」
「なら良かった」
アジーム君の言葉にこくこくと頷いた��彼��の頭辺りを撫でてお礼を言う。
するとまた凄い速さで華麗に一回転。
「カリム！夕食の前に確認しておきたい事がある。来てくれないか」
「ああ、分かった」
先に談話室へ行くよう言われ、指示に従う。
バイパー君の瞳が一瞬だけ此方に向いた気がした。
「どうしたんだ？」
「ちょこっと寒気が…」
グリム君が小首を傾げて尋ねた。
その可愛さに心が少し軽くなった気がする。
「ここはオンボロ寮と違ってまさに楽園なんだゾ！」
スカラビアの寮生になりたいらしいグリム君ですけれども、私は止めといた方が良いと思うのです。
私の記憶が正しければ、此処は熟慮の精神に基づく寮だった筈。
試行錯誤とか苦手そうな彼の事だから一日で音を上げそう。
まずあそこって隙間風も凄いんだ…。
学園長に要相談だなあと思いながら先程のバイパー君を思い浮かべた。
黒く、そして鋭く光る瞳。
時々彼が見せる蛇のような目付きが苦手だった。
私なんて容易く丸呑みにされてしまいそうな気がするから。
「みんな揃ってるな？夕食の前に、寮長から話があるそうだ」
談話室に入ってくるや否やバイパー君が声を張る。
他の寮生や私達も彼らの方を向いた。
「アジーム君…？」
それはちょっとした違和感。
でも確かに感じるちぐはぐさ。
彼の纏う雰囲気が、いつものそれらと違う気がする。
予感は的中。
寮生を家に返すと言っていた彼が、今度は予定していた以上の特訓を強いろうとしているのだ。
「今日の夕食後は、防衛魔法の特訓を行う！」
あれよあれよという間に決まっていく彼らの日程。
そして私達も強制参加させられる事となった。
「…理解が追いついてないの私だけ？」
「大丈夫、僕もです」
良かったと言って良いのか曖昧だが、取り残されているのは自分だけじゃないと分かり少しだけ安心。
共有相手が居るのと居ないのでは心構えが大きく変わるからね。
「何だか変な事になってきた」
ユウ君が困った顔で呟いた。
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りん(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございま😭劇遅亀更新野郎ですが、頑張ります！！！！ (2021年11月16日 21時) (
レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - とっても面白い作品ですねヾ(≧▽≦*)o更新楽しみにしております！ (2021年11月16日 13時) (レス) @page34 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！！！！わかりにくかったかなーと思ってたので、嫉妬してるところ伝わって嬉しいです😂 (2021年11月13日 20時) (レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 更新楽しみに待ってます(●´▽`●)リドルくんの嫉妬とか可愛いです(●´▽`●) (2021年11月12日 22時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 花束さん» ああああああ！お返事遅くなって申し訳ないです！ありがとうございます😭😭そう言ってもらえて凄く嬉しいです！更新、暫しお待ちを！！ (2021年10月15日 21時) (レス) id: 35357c875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月15日 18時
