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「という訳なんだけど、リドル君もどうかな？」
「ボクは遠慮しておくよ」
自室へ戻る前に明日のお誘いも兼ねて、今日の出来事を話そうと思い扉を叩いたのだ。
いきなりの突撃にも関わらず穏やかな表情で話を聞いてくれるリドル君。
その優しさが嬉しくて顔が綻ぶ。
「でもきっと楽しいよ」
「急にボクが参加しては向こうも戸惑うだろう」
「じゃあ、強引に連れてこられたって事にしちゃおう」
彼は私の案もするりと躱し、ハーブティーを口に運ぶ。
そつなく熟される一連の動作に目を奪われた。
流石リドル君。
どこを取っても所作が美しい。
「それより、良いのかい？」
目を瞑って味わいながら投げ掛けられた質問。
意図が分からず、首を傾げた。
「勢いで決めたんだろうけれど、それは博物館が何処にあるのか分かっての発言なんだろうね？」
「どこって…」
あれ、そういえば。
「…リドル君、どうしよう」
すっかり忘れてた。
あの時、何故自分が彼らを追わなかったのか。
「だから勢いに任せるのは止めるよう言ったんだ」
「ごめんなさい」
溜め息交じりの嘆きに肩身が狭くなる。
その音は怒られてる感じよりも呆れに近く、自然と顔が下を向いた。
「ねえリドル君」
「ボクに約束を破らせるつもりかい？」
「滅相もございません」
頭を抱え、ああでもないこうでもないと呟く。
私の魂胆なんて見え見えらしい。
どれだけ思考を巡らせても解決策なんて生み出せず、かと言ってリドル君に助けを求めようものなら雷が落ちそうで下手な事出来ない。
「そう心配しなくとも大丈夫さ」
一人でうんうん唸っていると彼が口を開いた。
しっかりお茶を飲み込んでから喋り出すところをぼんやり眺める。
流石リドル君。
どこを取ってもお行儀が良い。
「監督生も居るんだろう？」
意図が分からず、また首を傾げた。
「え？うん、居るけど…」
読めない音に戸惑いながら答えれば、リドル君は小さく、そう、とだけ呟き静かになってしまった。
きっと他に言いたい事が有ったのだと思う。
いつもなら理解できるのに。
頭を
あれ、この感じ前もあった気がする。
「リドル君、えっと」
「さぁ そろそろ自分の部屋に戻るんだ」
何か言わなきゃと回した頭がまた一時停止。
私はまた彼の気持ちを知らんふりしてたのだろうか。
博物館の問題が解決する前に新しい問題が生まれてしまった。
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りん(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございま😭劇遅亀更新野郎ですが、頑張ります！！！！ (2021年11月16日 21時) (
レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - とっても面白い作品ですねヾ(≧▽≦*)o更新楽しみにしております！ (2021年11月16日 13時) (レス) @page34 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！！！！わかりにくかったかなーと思ってたので、嫉妬してるところ伝わって嬉しいです😂 (2021年11月13日 20時) (レス) id: 0e75b6d63c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 更新楽しみに待ってます(●´▽`●)リドルくんの嫉妬とか可愛いです(●´▽`●) (2021年11月12日 22時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 花束さん» ああああああ！お返事遅くなって申し訳ないです！ありがとうございます😭😭そう言ってもらえて凄く嬉しいです！更新、暫しお待ちを！！ (2021年10月15日 21時) (レス) id: 35357c875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月15日 18時
