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私とユウ君が他愛ない会話に花を咲かせていた頃、ハウル君とスペード君の間に何故か友情に近しいものが生まれていた。
というより共感しているだけなのかな。
あ、熱くなってる。
小細工はせず自分自身の力がどれ程なのか挑戦したかったそう。
「こいつスゲー面倒臭い奴だ」
「私は良いと思うけどなぁ」
素直すぎるトラッポラ君を横目に呟けば、うげっと声を上げられた。
だからそういう所だよ。
「先輩ってああいうのが好きなわけ？」
「芯がしっかりしてる人とかを見ると、凄いなって思うよ」
「ふーん」
至極興味なさそうに外方を向く彼。
ならどうして訊いたんだ。
「俺は分かるぞ！その気持ち！」
「こっちにも面倒くさいヤツがいるんだゾ」
だから君達さ、そういう事言わないの！
「ラギー先輩のユニーク魔法は、相手に自分と同じ動きをさせられる」
対象の人物と同じ動きをするだけで良いから本人の不注意に見せる事が出来たというわけらしい。
何とも巧妙な手口。
そして、それを見られない様にブッチ君の周りを寮生達が壁となり誤魔化していたのだろうとハウル君は言った。
「どうしてそこまで…」
「大会での順位や活躍ってかなり将来に響くんスよね？だったら気持ちは分からなくもないけど」
トラッポラ君が私の呟きに反応した瞬間、ハウル君が歯を剥き出して怒る。
気に食わなかったのは分かるけど、急に低い声出されたら私が吃驚するからやめてほしいなぁ。
「大丈夫ですか？」
「ごめんねユウ君…身体が勝手に…」
声を掛けられた時にはもう既に彼の背中に隠れていたらしい。
…歳下を二度も盾にするって可笑し過ぎるでしょ。
「先輩、それはアウト」
「申し訳ないと思っております…」
「監督生も何気なく受け入れんなって」
彼に責められている最中、ハウル君の感情はどんどん昂っていた。
ちらほら耳に入るその内容を簡単に言うと、要は憧れのキングスカラー先輩が怠けている所を見たくないっていう事だろう。
やっぱり拗れてる…。
でも、確かに本気で何かに挑む姿は恰好良いもんね。
それが自分の憧れている人だったら尚更だろう。
「奴らの最終的な狙いはマレウス・ドラゴニアだ」
「えっ」
ディアソムニアの寮長で物凄い魔力の持ち主。
優勝常連寮であるサバナクローを、無得点で初戦敗退まで追いやった。
その雪辱を果たそうとしているらしい。
「俺はその計画をぶっ潰す！」
「もう少し穏やかな表現をしよっか」
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りん(プロフ) - ラムさん» はじめまして！そう言っていただけると此方も凄く嬉しいです！ゆるゆる更新になってしまうかもしれませんが、頑張ります！ありがとうございます！ (2020年9月27日 0時) (
レス) id: 6f476b47f8 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 話しの続きが気になる (2020年9月26日 16時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2020年8月27日 15時
