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まず初めはポムフィオーレ寮へ足を運ぶ私達。
対象が対象なだけに、全く進まない私の足。
それはまるで重たい鎖にでも繋げられたかの様だった。
「やっぱり帰っちゃだめかなあ」
「学園長からの言伝では、Aも参加するようにとの事なんだろう？」
「そう言われました」
ユウ君達が学園長から捜査の依頼を受けた時、何かあったら私に訊けと言ったらしいのだ。
それは全然良いの。
彼の力になれるなら知ってる事は何でも伝えるよ。
ただ、どうしてそれが��私も捜査に加わる��にまで話が発展したのですか。
絶対足手纏いになるだけなのに。
きっと思い付きで発言しただけなんだと思う。
今度こそは怒ってやる。
「私じゃなくて違う誰かとかじゃ…」
「諦めるんだ」
「リドル君、人間諦めて良い時と悪い時があるんだよ」
だって怖いんだもん。
出来る事なら関わりたくないんだもん。
「けーくんチェックでは、三年のルーク・ハント君に注目だね」
「ひぃ」
小さな奇声が漏れる。
それを聴いたダイヤモンド先輩が私の背中を摩りながら大丈夫だよ〜と慰めてくれた。
嬉しいけど、私はやっぱり妹的な何かなのだろうか。
「去年も試合で活躍していた優秀な選手だよ」
「う〜ん。強そうなカンジが全然しねぇんだゾ」
何言ってるのグリム君！
強いどころの話じゃないんだよ！やばいんだよ！
まだあの人の恐ろしさを知らないんだね…。
それはとても幸せな事だよ。
優秀でも有能でも、私なら絶対に狙わない。
「んじゃ、次行ってみようか」
やっと此処から離れられる。
細やかな嬉しさを噛み締めて、来た道を戻ろうと振り返った。
すると──。
「やぁ、マドモアゼル。もう行ってしまうのかい？」
喉からひゅっと音が鳴った。
だって気付いたら背後に居た。直ぐ背後に居た。
狩られる。
「いつ
やはり最初から気付かれていたらしいです。
見つけるなんて容易い事だと、以前言われた気がする。
「特に君は、胸を掻き立てられる程の良い香りがするからね」
一歩近づいてきたと思えば、そのまま首元をすんと嗅がれた。
「今度は美味しいお菓子でも突きながらゆっくり会話を愉しみたいね」
「断固拒否します！」
危険信号が全身に駆け巡る。
そして走り去る私に向かって掛けられた言葉達。
こんな所、もう二度と来るもんか。
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りん(プロフ) - ラムさん» はじめまして！そう言っていただけると此方も凄く嬉しいです！ゆるゆる更新になってしまうかもしれませんが、頑張ります！ありがとうございます！ (2020年9月27日 0時) (
レス) id: 6f476b47f8 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 話しの続きが気になる (2020年9月26日 16時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2020年8月27日 15時
