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「吃驚したぁ…」
ふんふん歌いながらいきなり姿を現した上に、私が口直しの為に持ってたケーキを笑顔で奪われました。
お陰でしょっぱい味が舌に残ってる。
リドル君には内緒だけどあのまま放置は出来なかったのだ。
「チェーニャ！何で此処に？」
「お祝いに来ただけさ。おめでとう、リドル」
「そういえば、オマエは結局どこの寮なんだゾ？」
ハーツラビュル寮じゃない人が態々お祝いする事でもないのにと思ったけれど、それなら確かにユウ君達だって当て嵌まる。
成り行きで参加してるだけだもんね。
まあ彼ら…というか主にグリム君はあまり気にしてないようだから大丈夫。
私としては一人でも多い方が楽しいから嬉しいもん。
「そもそもチェーニャはうちの学園の生徒じゃない」
吃驚な事に、彼はロイヤルソードアカデミーという所の生徒さんである。
そして其処と此処は長年のライバル校らしいのだ。
「おっと。それじゃ、俺は帰るとするかにゃ」
学校名を耳にしただけで反応するうちの生徒。
チェーニャ君はほんの少しだけ驚いた顔を見せた。
「A、またにゃ〜」
「あ、うん、またね」
そっと口付けされた手。
まるで、王子様のような立ち振る舞いだ。
彼らにとっては日常的なそれらも、私からしてみれば耐性なんて全くと言って良い程に無いので動揺を隠せない。
行きと同じくふんふん歌いながら姿を消した。
「…何度やられても慣れないなあ」
「慣れる必要は無いよ」
「わっ、リドル君…」
気付けば近くに居た。
隠れてお口直ししようとしてた事がばれたのかな。
「ボクが新しい物と取り替えてくる」
「え、いいよいいよ」
女王様に食べ物を運ばせるだなんて絶対に宜しくない。
しかも、チェーニャ君に食べられてしまったとは言えたったの一口だけだ。
そんな勿体無い事は出来ないもん。
「これはボクが食べるからAは新しいのを食べるんだ、良いね」
「はぁい」
圧に負けた。
ここは大人しく従った方が良い。
変な事したら、また怒られちゃう。
「つか、あの人の事は名前呼びなんだ」
リドル君が離れた頃合いでトラッポラ君が此方に来た。
普段より少しだけ音が低い。
機嫌良くないのかな。
「何か理由でもあるんすか？」
「んー、特には」
「覚えられなかったんだよな」
濁したのにクローバー先輩が余計な事を言った。
図星を突かれた私はそっと視線を外す。
「だって長くて複雑だったんだもん」
ほらそこ、笑わないの！
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りん(プロフ) - ラムさん» はじめまして！そう言っていただけると此方も凄く嬉しいです！ゆるゆる更新になってしまうかもしれませんが、頑張ります！ありがとうございます！ (2020年9月27日 0時) (
レス) id: 6f476b47f8 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 話しの続きが気になる (2020年9月26日 16時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2020年8月27日 15時
