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事件現場に戻ると何故か人が集まってた。
何、野次馬？と嫌な顔をしながら進むとみんな関係者だったみたい。
見かけで判断してごめんなさい。
「Aお姉さん！休んでなくて大丈夫なの？」
「平気だよ〜 心配性だなぁ」
正直こんなの大した事ない。
大丈夫大丈夫。
それより服部君はどこへ行ったんだろう。
和葉ちゃん曰く、かれこれ一時間は彼を見ていないのだそう。
大滝さんにはマンションの裏のお店に行くと言ってたらしいから買い物か何かでもしてるのかな。
まあ事件と関係のある用事なだけなんだろう。
途中で投げ出す様な人ではないだろうし、そんな人だったらこんなに信頼されてないだろうから。
でも周りの人にはもう少し話した方が良いと思うんだ。
だって途中で何かあったら危ないもの。
「コナン君、これから謎解き？」
「そうだよ！今からAお姉さんを呼ぼうとしてんだ」
「私を呼びに？」
「うん！だから、こっちに来てくれて嬉しいなぁ」
彼の嬉しい基準がよく分からないけど可愛い笑顔だからまあいっか。
初めて会った時のそれに似た表情だったから思わず抱きしめそうになった。
きっと私はこの顔に弱いのだ。
でもまあこの笑顔に騙されるわけにはいかない。
こんな可愛らしい姿の内側は全く可愛くないんだから困ってしまう。
どうしたら良いものか。
「あ！高木刑事だ！」
そんな事を抱えてるだなんて少しも思っちゃいないであろう悩みの種の彼は上がってきたエレベーターに乗ったタカギケイジを指さす。
指された中の人は手で銃の形をつくり頭に当て、「バァン」いう音と共に倒れた。
それは私達が見た光景そのものだった。
この人はたしか、毎度コナン君にいいように使われてる刑事さんだったっけ。
会うのは今日が初めてではない気がする。
この子の頼み事を全部聞いてあげるなんてご苦労様だ。
というか良い人すぎる。
犯人取り逃したりしてないかなと少しだけ心配になった。
「あ、いや…」
すると
双子ですか。まさかドッペルゲンガーですか。
なんて思ったら普通に本人だったようで、またもや驚き。
じゃあエレベーターの中に居た彼は？
「あー！また高木刑事だ！」
コナン君がまたエレベーターを指した。
うわドッペルゲンガー！と思った矢先扉が開き、出てきたのは何と服部君。
やっぱり忍者だったのかな。
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作者名：りん | 作成日時：2018年3月22日 22時
