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そして着きました。例のマンションに。
思ったんだけど、私の発言権無さすぎじゃないかな。

もう少し権利をください。

こんな事思ってるなんて知ったこっちゃなさそうに捜査を進める彼らは一体何なのだ。

「なぁなぁ、Aちゃんって何歳なん?」

あともう一つ思ったのは、どうして自己紹介に年齢は付き物なのかって事。
だって同じ反応しかもらえないんだもん。

「あ…うん…そうだね…今年で十九歳かな…」
「えーっ!見えへん!」

知ってたよ。

たまには、もう少しお姉さんかと思いました!とかあっても良いのに。
私だって大人に見られたい年頃なのに。

「和葉、お前はもうちょい静かにできひんのか!」
「うちより年下かと思ってん!」
「よく言われるよ」

とてもよく言われるよ。
何ならこの数ヶ月で過去最高に言われ続けてるよ。

べつに悔しくないもん。
彼女達の方が大人っぽいからって、悲しくなんかないもん。

「せやったらAさんやね」
「あ、べつに何でも良いよ。呼びやすいようにお願いします」
「じゃあAちゃんて呼ぼーっ」

ほんのり頬を赤く染めてる…可愛いなぁ。
そんな顔されると思わなかったから嬉しい。

素直で可愛らしい反応に、なんだかこっちまで顔が火照る。

「蘭ちゃんも気軽に呼んでね」
「え…でも…」
「肩苦しいのがちょこっと苦手なんだ」

適当な理由をつけて彼女にも楽に呼んでもらう事になった。
だって年も離れてないし、自然の方が良いかなって。気を遣わせるのは好きじゃないんだ。


「どっからどう見ても…」
「ん?」

私たちがきゃっきゃとお話ししてる間に推理は終わってしまったみたい。
そして、結果としてこの事件は殺されたわけではなかったそう。

服部君がとってもやつれてるように感じるのは気のせいかな。
でも元気ないよね、生気吸われてるよ。

ミヅキサンは株でたくさんの借金を抱えてしまったらしく、原因となるブローカーを恨んでやったのではないかという結論が出た。

だから賭け事はやるもんじゃないんだよ。


「布浦さんでしょ?」

びっくりした。

"オオタキハン"サンの話を聞いてる時に突然現れた女性。
曰く、そのブローカーはここの二階に住んでるフウラという人らしい。
きっと彼らにとって情報提供は有り難いものなんだろうけれど、いきなり現れるのは宜しくないと思う。

彼女の、フウラサンへの愚痴を聞いてるとエレベーターが上がってきた。

そして中に居たその人は、自分の頭に銃を向け発砲した。

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作者名:りん | 作成日時:2018年3月22日 22時

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