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あの列車事件から少し経ったある日のこと。
私がバイトに行こうと身支度を済ませていた時、がこんと郵便物が届いた音がしました。

夕刊は取っていないから、こんな時間に届くわけもない。
何かなと思いながら取りに向かったら中には封筒が入っていて、開けてみる事に。
出てきたのは何やら雑誌らしきもの。

というかこんなペラペラな紙の束を雑誌って呼んで良いのかすら危うい。
そう思うほど、これはあまりにも歪だった。

何これ。
いや、本当に何これ。

「……何これ」

それしか出ない。

届いた物はしょうがないと取り敢えず読んでみる事に。
そこには物騒な内容ばかりが書かれており、わたくしとっても驚きました。

何?呪い?祟り?
怖いんだけど、本当に何これ。
悪趣味すぎる。

「…」

本当にどうしよう。
こういう場合ってどうしたらいいの?
初めてなので分からないんですけど。

誰か詳しい人居ないかな…できれば巻き込まれる危険性がない安全で安心な人。

悩むこと数十分。
結局何も思いつかないわバイトに遅れるわで嫌な事ばっかり。

しかたがないから体調不良になるっていう未来予想を使って電話を入れた。
少し困らせちゃったみたいで申し訳ない。

でも今回だけなので、一回だけなので。

「はぁ…」

まさか自分が当事者になるとは思ってなかった。
絶対にあり得ないと高を括ってたから。

もう良い、今日は一歩も外に出ない。
どうせ何もないんだしご飯食べて好きな事してよう。

と、思ったのに。
冷蔵庫を開けると中身は空っぽ。

「どうしよう…」

ほぼ何も無い。

それもそのはず。
バイトの帰りにスーパーに寄って買いだめする予定だったんだもん。
お昼はおにぎりで済ます予定だったんだもん。

完全にやらかした。
食材も無い、冷凍食品も無い、即席めんも無い。

運勢占いを調べたら『もしかして:本日も厄日』ってでてきそうなくらい不幸の連続。
自分が可哀想になってきた。

もういっその事何も食べずに寝てしまおうかな。
そうすればご飯の心配をしなくても良い。

最近疲れも抜けにくくなってきたし丁度良いよね。
思いの儘に夢の世界へいざ出陣。

と、思ったのに。
玄関の呼び鈴の音が家中にも頭中にも響く。

出るのが嫌だ。
だって服装が既に外に出る雰囲気ではないわけだし、動きたくすらない。

でも居留守使うわけにもいかないから渋々扉を開けた。

「Aお姉さん!こんにちは!」

そして後悔した。
やっぱり今日は厄日だと思うの。

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作者名:りん | 作成日時:2018年3月22日 22時

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