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後日、再び一件のメールが届いた。
その差出人はもちろんコナン君。
開かずに廃棄してやろうかと思ったけれどさすがに良心が邪魔をした。

私ってなんて良い子なんだろう。


「だからなんで…?」

もし私がこの子の思考回路を持っていたとしよう。
そしたら確実に私みたいな人物とは関わらないように暮らす。

なのに率先して連絡してくるなんて、彼、実は馬鹿なんじゃないのかな。

こんな天気が良い白昼にわざわざだよ、信じられない。
子供は子供らしくお外で遊んでなさい。

…まあ彼は子供っぽくないけど。

今からお昼ご飯を食べるぞというところでの連絡だったので少し気分が下がる。
もうやだこの子…私が行かないだろうって分かっててこんな文にしてくるんだから性格悪い。

せっかく上手にオムライス作れて気分上々だったのに。

"今度ホテルでケーキバイキングがあるんだけど、蘭姉ちゃんたちと一緒にAお姉さんも誘おうよって話になったから来てね!日時はまた連絡するよ。蘭姉ちゃんたち楽しみにしてるよ。"

誰が行くもんですか、親しくするつもりはもうないから。
…でも話が進みすぎちゃって断りづらいのはたしか。

小賢しすぎる!

よし、オムライス食べよ。
大きめのスプーンで上手に掬って口に運ぶと、とろとろふわふわの卵が蕩けた。

「ん〜っ、美味しい…っ」

我ながら傑作だと思う。
これならお店に出しても良いくらいじゃないかな、経営してないけどね。

ご飯も食べ終えた事だし、学校へ行く準備をしようかな。
手続きをしに行くのだ。

今日は休日…確認したから合ってる。
だから、決して遅刻なわけではないのです。私は学習する子だもの。

手続きが終わったら不動産屋に行かなきゃ。
やる事たくさんだなぁ…。

「いってきま「いたっ」…」

がちゃりと音を鳴らして扉を開けると何かにぶつかる。
その何かを見るなり閉めた。

これは夢これは夢これは夢…

ぶつぶつと呪文を唱えてると外から喚き声が。

「お姉ちゃん開けてよーっ、ボク良い子にするからぁ!」
「ちょ、何してるの!?」

素早く扉を開けてコナン君を引き入れる。
私が虐待してると思われてしまう!

中に入れた事に、にやついてる彼の両頬をつねった。思惑通りってわけか。

「いひゃい」
「どうして家が分かったの」
「お姉さんに教えてもらったんだよ?」

私はそんな事してない。
だって教えたら結果が目に見えてるじゃないの。

まさか発信機…?
…そんなわけないか、できたら凄すぎる。

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作者名:りん | 作成日時:2018年3月22日 22時

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