Curtain call. 〈Hokuto.M〉 (ページ6)

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夏も見えてきた時期、いつものように屋上に行く。

北斗は、いなかった。学校にもきてないって。

ここが私たちの溜まり場、会うことが当たり前になってから、彼に恋をした。
叶わない恋だということは分かっている、そんなのは当たり前だ。北斗にはもっといい人がいるはずだし。

熱でも出ちゃったのかな？こういう時北斗の家知ってればお見舞い行けてたのに〜って彼女ヅラみたいなことする。

その時までは、よかった。

彼がいなかった屋上から、一週間が経った頃。

あの手紙をもらってから、一度も彼と顔を合わせていない。今はバックの中に入ってるし、「今だ」っていう時が良くわからない。

…もしかして、今？

そうだよ、って北斗の声が聞こえた気がして、目を見開く。
そう思ってから、教室に行き、手紙を取ってまた屋上に戻ってくる。そんな行動は一瞬の出来事。

丁寧に折られている手紙を取り出して、中身を開く。

そこには、予想外のことが書いてあった。