Curtain call. 〈Hokuto.M〉 (ページ40)

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『おんなじだね。』
「…ん？」
『私たち、似たもの同士なのかも』

後ろに回していた腕を離すと、北斗も離した。
恥ずかしくて視線が斜め下に行ってしまう。

「…Aの顔赤いのは、夕焼けのせい？」
『……ちがう、』

じゃあこっち向いて、と両手でほっぺを包まれ、目線を合わせられる。北斗も顔が赤かった。…これも夕焼けのせい、じゃなくて。

それとは裏腹に、笑いを堪えてるような表情をするもんだから、秒で察する。…私の顔酷いことになってるんじゃ…？

「あはっ、顔すごいよ」

ほらね、当たり。ピンポンだ。先にやってきたのはそっちだ、って言ってやり返す。でもやっぱり北斗の力には勝てなくて、指先でしか触れられないから諦めた。

…相変わらず怪力だ。

「…ねえ、A？」

ありえないほど優しくて甘い声で私の名前を呼ぶ。それと同時に、頬にあった手も離される。

「付き合って下さい」
『…はい！』

私たちの影が、初めて繋がった。

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