Curtain call. 〈Hokuto.M〉 (ページ32)

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真島に腕をひっぱられ、お店の端っこへ。ジェシーは「あー」みたいな表情して、商品を整理し始めた。

…なにこれ。

『急にどうしたの。真島』
真「わかるよ、女は辛いよな。」
『…？』
真「Aさ……彼氏と別れた？」
『はっ！？！！？？』

自分が思っているよりも大きい声が出て、真島も商品を整理していたジェシーもびっくりしていた。

彼氏、彼氏じゃないし。別れてないし…。多分。

『あのー…彼氏？彼氏っていうか、うーん……』
真「お客さんきた。いらっしゃいませ」

素早く営業スマイルに切り替える真島。表情管理の鬼か。そうだよ、ここは店。ブランド店。

店員モードになれば、やることはただ一つ。そう、商品整理。お客様は真島が対応しているから、そちらは任せる。

ガラスの中に入った鍵のケースの位置がずれていたので、カギを開けて直す。その横には、北斗が買っていったお財布。

使ってくれてるかな、って呟く。誰にも聞こえないように。

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