Curtain call. 〈Hokuto.M〉 (ページ29)

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次の日。今日は仕事が入ってるんだった…。

昨日は悲しかったし辛かったけど、もう大丈夫だ。きっと。

ここのお店で北斗と再会した、って考えると、まだちょっと苦しいけどね。

「よろしくお願いします」
ジ「Aちゃん！」
「お、ジェシーじゃん」

同じブランド店で働いてる、ジェシー。
品があって、アメリカンな笑い声の人。めちゃくちゃ面白いから、話すと嫌なこととかすぐ忘れちゃう。

ジ「ジェシーでーす！…って、Aちゃん元気なくない？大丈夫？」
「…ええっ、そうかな。いつも通りだよ」
ジ「そう？ならいいんだけど」

気遣いもできて、人の変化にはすぐに気付く。

…やっぱ、昨日のことがあったからだろうか。まだ顔にでてるっぽい。こんなんじゃだめだ、笑顔笑顔。

「えーっと、昨日ってジェシーここにいた？」
ジ「うん！昼にネックレスとか指輪とか売れた。閉店ギリギリの頃には靴！」
「そっか。ありがとう」

靴売れたならないか、って売り場に向かって、確認する。…あれ？置いてある。

ジ「置いときましたっ」

ウインクしてドヤ顔するジェシー。できる男だ。