Curtain call. 〈Hokuto.M〉 (ページ25)

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苦しいのはページ25

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あれから、車で北斗の家に帰った。同棲してるわけじゃないから、今から帰ろうと荷物をまとめているところ。

今着ている洋服をどうしようかと戸惑っていると、「その服はあんまり着ないし、他にも洋服いっぱいあるからあげるよ」と言われた。罪悪感がちょっとあったけど、お言葉に甘えていただくことに。

『じゃあ…いろいろありがとう。またね』
「いーえ。あっ、心配だから途中まで送るよ」
『朝だから大丈夫だよ笑』
「俺が送りたいから」

ここまで来ると、何も言えない。

外に出ると、また涼しい風が吹いて髪の毛が揺れる。下ろしているからすっごい鬱陶しい…。

「どうした？」
『んー、風強いなって思って。』
「ね。さっきまでもうちょっと風弱かったはずなのに」

日は出てるはずなのに風は強い、1番やめてほしいよね。
そんなことを思っていると、後ろから走ってくる足音が聞こえてくる。

？「北斗！」
「…」

北斗も急に名前を呼ばれてびっくりしたのか、足を止めて後ろを振り向かずに眉をぐっと寄せていて。困っているような表情を見せている。

可愛らしい女の子っぽい声で北斗と言う女の子は、いわゆる「量産型」みたいな洋服。ハーフアップでリボンをつけている。

？「見つけた！なんで昨日電話出てくれなかったのー？」
「あのさぁ…」
『…昨日、電話…？あ、』

オムライスを食べている時の、あの電話。
仕事の電話かなにかかと思ってたけど、この女の子からだったのか。

にしても二人はどう言う関係？北斗は呆れたような表情をするし、女の子はニッコニコで北斗の腕に抱きついている。

…なんだか、苦しい。