Curtain call. 〈Hokuto.M〉 (ページ15)

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カーテンもシャッターも閉まってて、電気がついているだけ。それなのに自分の家にいるような安心感があった。

「お風呂沸いたら、先入っちゃっていいからね」
『うん』

多分、北斗がこうやっていてくれてるから。今日シフト入れてて良かった…入れてなかったら今こうやってないもんね。

あ、もちろん明日は誕生日だから仕事は無い。北斗は多分私の誕生日忘れているだろうけど___

「そういえばさ…明日誕生日、だったよね？」
『えっっ』
「え！ごめん…違かった？俺の記憶が正しければ、明日…」
『あ、合ってます…。』

心を読まれたかと思うほど偶然のタイミング。

『確かに明日は誕生日だけど、祝ってくれる人あんまりいないんだよね笑友達は地元にいっぱいいるし』
「俺が祝うよ。明日仕事ある？」
『無いよ。一日ひま』
「じゃ、ふたりでどっか行こ。」
『え、ああ、うん。…ええ？』

いつも唐突なところが北斗らしい。それが良いところでもあるけど、私の心臓にはダメだ。

嬉しそうな表情を浮かべて、北斗は「お風呂確認してくるね」って言ってお風呂場へ向かった