Curtain call. 〈Hokuto.M〉 (ページ1)

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Prologue ページ1

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『いらっしゃいませ』

東京のバイト先、とあるブランド店。

11月16日。24歳を迎える前日に、今日も夜まで働く。
友達もみんな地元いるし…今年も誕生日はぼっちかな。そう考えると孤独を感じ、あの頃が懐かしくなる。

お店に入ってきた、背の高くスタイルのいい男の人。なにかを探している様子だった。

『なにかお探しですか？』
「あ、えっと…この商品を探してるんですけど…」

スマホを取り出して見せてもらったのは、このお店に置いてあるお財布。私が今一番欲しい品物だった。誕生日だから買おうと思ったけど、先取り…いや、倉庫にはあるか。

『それでしたら、こちらにあります』
「ありがとうございます」

商品を見つめる男の人。なんだかその瞳が嬉しそうで、

＿＿＿見覚えのある横顔

「「あの人」」に似てる気がして。だとしたら昔と変わらない声、雰囲気。はるかに大きくなっている身長。

そう錯覚してから、話しかけるまでは一瞬の出来事で。

『北、斗？』
「……え？」

目が合う。引き込まれるような瞳は、やっぱり変わらない。

…あぁ、やっぱり北斗だ。

「A…」

『久しぶり…だね』

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