雄英高校の鎖切くん。 (ページ5)

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５.顕出の悪魔ページ5

【なぁ、体貸してくれよ〜】

『もう、ずっとそればっかり！やだよ。きっと変なことばかりするでしょ』

【しないしない〜……それにほら、左手だけやったら使えるで？】

　そう言われた瞬間、左手が明後日の方向に捻られた。

『うわぁっ！いた…………くない？』

【そりゃな……俺の制御下にあるんだから、お前は何も感じへんやろ】

　えぇ……なんか……気持ち悪い感じだな……。

【ちなみに、俺がこのまま寝たら、激痛がお前を襲うけどどないする？】

　え？

【当たり前やろ、俺の制御下から外れて、お前に戻るんやから】

『……いいよ、我慢してみせるよっ。今までずっと痛みに耐えてきたんだから！』

　きっと大丈夫。今だって、僕の中の人は普通にしゃべってるんだから。

【ふぅん……度胸あるやんけ。じゃあ賭けしようぜ】

『賭け？』

【そ。お前が耐えられたら体貸せってもう二度と言わへん。その代わり、お前が耐えられなかったら、1日一回、俺に体を貸せ】

　そんな、そんなのリスクが高すぎる……

『そんなこと、できるわけ…』

【んじゃ左腕千切ろか？】

　うっ……そんなの無理に決まってる……

【さぁ、どないする……？】

　そんなの……

『やるしか、ないじゃないか……』

【あっははwよう言うたッ！】