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それから、ちょっとだけ話をした。
この可愛らしい男の子の名前は
ブ・スングァン。
私と同い年だ。
SG「同い年なんだったらさ、敬語取ってよ」
『でも、お客様ですし…』
SG「いいのいいの、二人っきりの時なら大丈夫でしょ?」
『うーん、まぁ…』
SG「じゃあ決まりね!二人だけの秘密!」
そうやってニコニコで小指を差し出してくる姿に心をやられながらも
スングァンくんと指切りした
『スングァンくんはどこから来たの?』
Sg「僕?実は僕も済州の人間なんだよね〜」
SG「ていうかスングァン君なんてやめてよ〜」
『なんて呼べばいいの?』
SG「僕はスングァンでいいの!」
『じゃあ、スングァン!』
SG「ふふ、なぁに?」
『明日はどこに行くつもりなの?』
SG「えーとね、ここと、ここと…」
『うんうん、それだったらこっち使った方が安く済むよ』
SG「そうなんだ〜」
SG「それじゃあ僕、そろそろ帰らないと」
『あ、ごめんね。わざわざ来てもらって』
SG「気にしないで、帰ろ!」
あーあ、もう話せなくなっちゃうのかぁ…
明日も話したかったなぁ…
SG「じゃあ、明日も同じ場所に同じ時間でね!」
『…はっ!?』
SG「えー?もしかしてAちゃん僕と話したくないの?」
『いやいや、そんなことないけど…』
SG「じゃあ約束ね!守らなかったら怒るからね!」
『う、うん…』
…もしかして、明日も話せちゃう感じ?
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作者名:炭火焼き定食 | 作成日時:2023年2月11日 15時