恋って言われてなくても愛に行っていいですか？ (ページ2)

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「A〜！！」

『はーい！！』

私の家は旅館をしている

今は長期休みなんだけど、家の手伝いをしている。

ここは済州島だから、今は稼ぎ時。

お小遣いももらえるし、一石二鳥だから手伝うんだけどね

「これ、鍵渡しといて。」

『はーい』

今日いらっしゃるのは…

印がついてる、つまりもうチェックインしてるのが4組。

まだなのが3組。

朴さん、鄭さん、夫さん…

夫さん！？

珍しい名字だなぁ、ブって読むんだ…

「すいません、チェックインしたいんですが」

『あ！はい！お名前お伺いしてもよろしいでしょうか？』

「ブ・――で予約してます」

『５名様のブ様でお間違いないでしょうか？』

「はい、そうです」

『お待ちしておりました、鍵はこちらになります』

「スングァン、鍵もらって～」

SG「ありがとうございます」

友達と一緒に読んだ漫画では、

主人公が恋した瞬間に風がぶわぁって吹く演出がされていた

その時は、そんな風になるわけないでしょって笑っていたけど

前言撤回。

お礼を言われてニコッと微笑んだ君を見たら

風どころじゃない衝撃が私を襲ったんだ

「すいません、ここって温泉あるんですか？」

多分お姉さんであろう美人な女性にそう話しかけられて我にかえる。

『はい、ございますよ！お部屋にご案内するときにご紹介させていただきますね』

「やった～！！後で行こうね！！」

『こちらです』