あの子のヌナ 2 【SVT】

ある日のLIVE ページ10

今はライブの途中。

Don't wanna cryのパフォーマンス中。

この曲は私が作詞を手伝うきっかけになった曲だし、すごく思い入れのある曲。

私のパートは2番のサビだけ。




1番のサビが終わりディノのパートが終わって次はみんなでアーケードを作るところ

クプスオッパが通って行って、その後の交差。

この時はハニオッパの後ろが私の場所。

よし、立ち上がってアーケードを作ろう



と思ったけど

足に違和感。

私たちは一糸乱れぬパフォーマンスを売りにしてるのに、立ち上がるのが遅れた。






どうしよう。




不安が一瞬で頭の中を駆け巡る。


足の違和感の正体はすぐに分かった。

足がつったのだ。

まさかライブのパフォーマンス中につるとは思ってもいなかったから

頭の中が真っ白になる


そしてハニオッパの後ろで交差するとき、



足が動かない。




鉛みたいに重い足をみんなに合わせるように引きずる。

ハニオッパのパートが終わって、次はシュアオッパのパート。

捌けた時に治る？

治らなかったら？

ぐるぐる考えているとハニオッパと目があった

目線で

ステージ裏捌けろ

と言われた

ちゃんとパフォーマンスできないのが悔しいけれど、

SEVENTEENのパフォーマンスを崩すわけにはいかない

「ミアネ」

そう呟いて足を引きずりながらステージ裏に捌けていった。




すぐに足をマッサージされて、つったのは治った。

その時はどうしよう、で頭がいっぱいだったから気づかなかったけど、

私のパートはどうしたんだろう

誰かが代わりにやった？

けど代わりにするときはリハーサルの時から練習してるから、

急にいなくなった私の穴埋めはどうしたの？

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す