あの子のヌナ 5 (ページ4)

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「…」

重い。重すぎる。空気が重すぎる。

SC「…Aは、どう考えてる？教えて。」

「私は、…」

再契約についてのメンバーとの話し合い。

皆一人ずつ思ってることを話していったら、いつの間にか私が一番最後になってた。

「…皆も知ってるかもしれないんだけど、他の事務所からスカウトされてる。」

「ソロ活動しないか、新しいグループのプロデュースしないか、女優活動しないか？って言われた時もあった。」

「私は、SEVENTEENであるからこそ色んな活動できてるって思ってる。」

「もちろん楽しいことばっかりじゃなかったよ。しんどくなった時もあったし、酷いことを言われた時もあったし。」

「これからもそれは、ずーっと続いていくって分かってる。」

「けど、それで悲しくなるのよりも、皆と一緒にいる時の幸せのほうが大きいもん。」

「皆と一緒にいない選択肢なんてない。」

「SEVENTEENとしてのAじゃなくなるなら、私はこの世界を辞める。」

HS「、は？」

「それくらいの想いなの、私は。」

「これからも、ずっと一緒にいたい。活動を続けたい。」

綺麗事のようだけど、全部本心だ。

私は本気だ。

再契約できなかったら芸能界を辞めるつもりだった。

もちろん事務所が許してはくれないだろう。

けど、私にとってSEVENTEENは全てだから。

私がいないSEVENTEENはSEVENTEENなの？

他の皆だって同じ。

この人達全員で、ずっと活動したいんだ。