泣けるほどに愛しくて。

１４*真弓side ページ14

ーー真弓sideーー

「全くもう……！こっちがっ…はぁっ…どれだけ心配…はぁっ………したとっ…思ってん…のよ！A！」


「え、だって本当にそうだったんだもん」


「もう…っ…そんなこと…はぁっ…だっ…たなんてっ……はぁ…っ…はぁ…っ」


もう完全に息切れてるわ。


私はつい10分前くらいにAからこんなメールが来た。


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差出人:A＞
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件名:助けて
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真弓 助けて

胸が苦しすぎて死にそう

今すぐここに来て

助けて


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『はぁ〜〜〜！！？！？！』


んで、私は家を飛び出してここのAの家まで来たってわけ。


でも玄関先にいたAは別に平気そうだった。


『A！大丈夫なの…っ？はぁっ………はぁ……っ、何がっ…あった？』


それで、息を切らしながらこれまでの経緯をAに聞いてみたら、


『羽生くんのこと考えてたら心臓病になっちゃったみたいでさ。胸が苦しくてたまらなくて。ちょっと真弓に診てもらおうと思って』






「もうっ…呆れた」


そんなことで…走らせて…。






何でさ、気付かないの？






完全に恋しちゃってるってことじゃん。








間違いなく、Aったら羽生くんのこと好きになっちゃったね。







「A」


「ん？」


「胸が苦しい理由は…自分で考えなさい」


「え！？わかんないよ、私医療の専門家じゃないし！！」


「そ、そんな重い病じゃないよ！…あ、そうでもないのかな…？」


「えぇ！？やっぱ私死んじゃうの…？」


「いや…別に死なないとは思うけど…まぁ、胸が苦しくなるのは付き物かな？」


「どーしよ……死ぬのかな私」


「だーかーらー！死なないって！」







Aにもついに…恋する時期が訪れたのか。

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