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｢まず相手の連絡先をゲットする。それがスタートライン｣
熱弁する先生を横目で見ながら、その若林くんの恋の相手が誰だか分からないけど、せっかく好きになったんなら頑張れ、と心の中でこっそり応援して、バレないようにそっとその場を離れて屋上から逃げる。
恋愛話は嫌いではないけどたぶんあの場にいたら何かいろいろ全てに巻き込まれそうだ。
屋上を出た時に私の名前を呼ぶ怒号が聞こえた気がする。
いや、やっぱり気のせいだ。
授業は校長先生に任せたと言っていたから授業には出なくてもいいだろうと勝手に判断して、保健室へ逃げ込む。
｢あら、久しぶり｣
｢お久しぶりです。あれ、先生、指輪？｣
｢あ、そう、貰ったの｣
｢彼氏に？｣
｢彼氏に｣
ココアを淹れている先生の手には指輪が嵌っていた。
幸せそうな顔を見て、おめでとうございますと言えば水瀬さんは？と聞かれた。
｢私？｣
｢そう。してる？恋｣
｢恋かあ……うーん…してない、ですかねえ｣
彼氏もいないし、と素直に答える。
だけど、
｢恋はしてないしして来なかったけど、｣
恋とか愛なんて知らないけど、それでも心の片隅に忘れたふりをしている人はまだいて。
｢でも、ずっと傍にいたいと思う人は、いましたよ｣
もう手に入りはしないのだけれど。
そう思いながら誤魔化すように口角を上げれば、大人ね、なんてココアを私の前に置きながら佐川先生が言う。
甘ったるいそれに口を付けて、佐川先生の言う大人の意味を考えてみる。
オトナって一体なんなんだろう。
私の目に映るオトナは、いつだって汚くて自分勝手だった。
私も今そう見えているということだろうか。
どれだけ考えても答えなんて分かる気がしなかった。
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なー(プロフ) - 莉桜さん» ありがとうございます！ラストの構成はドラマの７話終了後からずっと決めていますのでもうしばらくお付き合いください(><) (2019年10月16日 22時) (
レス) id: 346cc34a59 (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 紗里さん» ありがとうございます！コメントしてくださる事が励みです(ToT)すみません、もう少し完結までかかりますがお付き合いください！ (2019年10月16日 22時) (レス) id: 346cc34a59 (このIDを非表示/違反報告)
莉桜 - とても読み応えのある作品だと思います！更新、お忙しいとは思いますがぜひラストまで読みたいです！！楽しみにしてます！ (2019年10月8日 8時) (レス) id: 73bed802f4 (このIDを非表示/違反報告)
紗里 - すごく素敵なお話ですね!最後まで読んでみたいです。更新大変だと思いますが楽しみにしています！ (2019年9月28日 20時) (レス) id: 1dbc53bd3a (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 璃々さん» あまりに更新しなかったので完結判定されちゃいましたかね(⌒-⌒; )ここで終わらそうという構想はあるので仕事でなかなか更新がままならないのですが頑張ります…！ (2019年8月23日 15時) (レス) id: ec49a5da0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なー | 作成日時：2019年6月20日 19時
