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｢しゅ、う、きもち…い……っ｣
素直にそう吐き出せば、ゆるゆると動いていたその動きがピクリと止まって。
｢っ……、おれも｣
熱い吐息をはっと吐いて、秀一がそう呟いた剎那。
｢っあ！……やっ、ぁっ……！｣
大きくグラインドした腰が勢いよく最奥をついて、お腹がきゅっとなって声が漏れる。
｢可愛いこと、…っ、言わないでってば…っ｣
苦しそうにそう言って、さらに突き上げられるスピードが早くなる。
気持ちよくて、もう何が何だか分からなかった。
揺さぶられながら必死に秀一にしがみついて、何も、考えられない。
｢A、さ…っ、いつでもここに、来たらいいよ…っは、……ちゃんと、慰めてあげるから…っ｣
熱を持った声。
突き上げるスピードと強さを上げながら、唇が寄せられる。
舌を絡めあって、無意識にナカを締め付ける私も、熱く硬い猛りをぶつける秀一も、背伸びをしたこの大人の真似事も。
悲しさとか辛さとかを忘れて、ただ偽物の幸せと気持ちよさをくれるのなら、たとえ間違った行為だとしてもそれでいいと思った。
私達はきっと、こうするしかなかったんだ。
｢やっ……しゅう、…っ、秀一、…ぁあっ…！｣
迫りくる大きな波に身を委ねて、真っ白になりそうな頭が怖くてしがみついて。
悲鳴に近い嬌声を上げながら喉を反らせて達した。
びくびくと震える私を何度か力強く突き上げてから、硬いそれが脈を打って低い呻きが聞こえた。
汗だくになった身体をそのままに、秀一は私の横に寝転がる。
荒い息を整わせるように深呼吸をして、さっきよりも幾分か熱を失った声で言った。
｢Aは、そのままでいいんだよ｣
｢…え、？｣
｢Aが一番、きれいだから｣
たぶん、最初の言葉を、ずっと気にしていてくれてたんだと思う。
秀一の目にそう映れているのなら、それでいいと思った。
何だっていい。
秀一が、そう言ってくれるのなら、それが事実であるようにも感じた。
そうして慰められて、辞められないこの関係が続いていくことを、当時の私達は知る由もなく。
秀一がお父さんに傷つけられた日も、私がお母さんに傷つけられた日も、お互いがどうしようもない悲しさでいっぱいになった日も、いつだって私達は傷を舐め合いながら過ごして。
一度も、どちらも口にはしなかったけれど、たしかにそれは、恋だったのかもしれない。
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なー(プロフ) - 莉桜さん» ありがとうございます！ラストの構成はドラマの７話終了後からずっと決めていますのでもうしばらくお付き合いください(><) (2019年10月16日 22時) (
レス) id: 346cc34a59 (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 紗里さん» ありがとうございます！コメントしてくださる事が励みです(ToT)すみません、もう少し完結までかかりますがお付き合いください！ (2019年10月16日 22時) (レス) id: 346cc34a59 (このIDを非表示/違反報告)
莉桜 - とても読み応えのある作品だと思います！更新、お忙しいとは思いますがぜひラストまで読みたいです！！楽しみにしてます！ (2019年10月8日 8時) (レス) id: 73bed802f4 (このIDを非表示/違反報告)
紗里 - すごく素敵なお話ですね!最後まで読んでみたいです。更新大変だと思いますが楽しみにしています！ (2019年9月28日 20時) (レス) id: 1dbc53bd3a (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 璃々さん» あまりに更新しなかったので完結判定されちゃいましたかね(⌒-⌒; )ここで終わらそうという構想はあるので仕事でなかなか更新がままならないのですが頑張ります…！ (2019年8月23日 15時) (レス) id: ec49a5da0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なー | 作成日時：2019年6月20日 19時
