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再テストも順調に進み、残りは2教科になった。
やっぱり大して変わっていないテスト問題に安堵しつつ今日もバイトなので荷物を鞄に詰めて早々に教室を出る。
靴を履き替えて昇降口を出ようとしたら明智と若林くんが向き合っているのが見えた。
「めずらし…」
そうは思ったけど盗み聞きするのも嫌だし首を突っ込むのも嫌だ。
バイトも早く行かなきゃなと思ってばれないように俯きながら早足で校門へと向かう。
途中で明智がこっちを見た気もしたけれど、きっと、気のせいだ。
――
―――
「明智っ」
授業が終わって早々に教室を出た明智を追う。
聞きたいことがあったから。
「…何」
「原田先生に、一つ言うこと聞いてもらうって、何お願いすんの」
「まだ決めてないけど」
「早く帰りたいの、バイトしてるからでしょ？」
冷静に帰す明智に、意を決して聞いてみた。
「僕見ちゃったんだよね。…うちの学校、バイト禁止じゃん？」
きっと動揺するものだと、思っていた。
「でもいいよ、…黙っててあげる」
暫く間があって、不意に明智がちらりと横を見た。
つられて目を向ければ足早に去る水瀬さんの姿。
なんとなく明智の方を見れなくて水瀬さんの方の向かった校門の方を見ていれば、「馬鹿じゃね」と静かに明智が言い放った。
「それで俺が賭けやめるかもって思った？」
目が合って、一歩一歩近づいてきて、思わず後退ってしまう。
「Aも最近構ってるみたいだけど…お前あんま調子乗んなよ」
焦りなんて１ミリも見えない、冷たい目でそう言った。
何も言い返せなかった。
明智の口から水瀬さんの名前が出たことも、気になる事なんてたくさんあるのに。言いたかった事もあったのに。
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ハル - すごく大好きです！更新も無理せずにゆっくりでいいので、楽しみにしてます！ (2019年6月16日 0時) (
レス) id: aceffff8a7 (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 鶴さん» ありがとうございます!更新は遅いですけど読んでいただけると嬉しいです(^o^) (2019年6月12日 13時) (レス) id: 3cdd23f11d (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - すごくはまってしまいました！ 続きも楽しみにしています！ (2019年6月4日 22時) (レス) id: c081e3d2cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なー | 作成日時：2019年6月2日 21時
