2.甘いもの ページ4
次の日の夜、
『今日も来るのかしら...』
下見と言っていたけど、昨日でちゃんと把握できたのか？でも彼も身バレしてはいけない身だからもう当日まで来ないとか？
『クッキー作ったから、味見して欲しかったのだけれど...』
そう呟いた時
コンコンコン
窓をノックされた。
できるとしたら、あの人しかいない
ガラッ
『どうしたんですか？』
？？「いえ、何も。ただ明かりが付いていたので気になっただけです」
『そうですか...』
？？「それと、聞いておきたいことがあるんですけど」
『なんですか？』
？？「仲間にあなたを攫うこと、言っておいてもいいですか？」
『全然大丈夫ですよ！むしろ、言っておかないとあなたが怪しまれますし...』
？？「あ、確かに」
『「...」』
しばらく沈黙が流れたあと、私がしゃべろうかとおもった時
？？「あの、そういえば聞いていなかったんですけど、あなたの名前は...？」
『あぁ！すいません、忘れていましたね。私は...』
私は少し迷った。
同棲してからすぐにラコロンド様に名前を変えられたからだ。
？？「どうかしましたか？」
『いえ、すいません。名前はA・マリオニェツカです。あなたは？』
？？「...」
何を考えているんだろうか。
盗賊なのに普通に聞かれて答えるわけが...
？？「トラゾーです」
答えてくれた
『あ、あの、普通に言ってしまいましたけど大丈夫なんですか...？』
tr「自ら盗賊団に 攫って欲しい って頼む人なんだから、名前くらい大丈夫ですよ。それに、初めの約束もしっかり守ってくれていますし」
『...！』
昨日初めて会ったのに信用してる...
そう思うと何故か少し嬉しかった。
『そうですか。あ、なんてお呼びしたらいいですか？』
tr「なんでもどうぞ。私の方こそなんと呼べばいいでしょうか？」
『私も、なんでも大丈夫ですよ』
tr「んー、じゃあAさんで」
『わかりました。私はトラゾーさんと呼ばさせていただきますね』
tr「いいですよ。改めてよろしくお願いします」
『こちらこそ。あ、トラゾーさん！』
tr「なんでしょう？」
『甘いものってお好きですか？』
危ない。忘れるところだった...
tr「めっちゃ好きです！」
甘いものの話をした途端、トラゾーさんの目が輝いたように見えた。
『ふふっ』
想像が付かなかった私は思わず笑ってしまった。
tr「なんで笑うんですか」
『ご、ごめんなさぃ...w クッキー作ったのでよかったら』
tr「ありがとうございます！じゃ、そろそろ」
『はい、お気をつけて』
そう言うと、夜闇に消えるように姿を消した。
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ふわあ - 初めてコメントします。 とても面白いです！続きが楽しみです！！ (8月3日 20時) (
レス) id: 422d558fbf (このIDを非表示/違反報告)
アサマ(プロフ) - 初コメ失礼します。続き待ってます！！ (2021年10月21日 1時) (レス) id: cd5d084d7c (このIDを非表示/違反報告)
ぴすたち(プロフ) - パペたろーさん» わぁぁぁぁ！！ありがとうございます！じゃあ、夜も眠れないようなストーリーに出来るよう頑張ります！w (2021年8月25日 14時) (レス) id: 54a03665cc (このIDを非表示/違反報告)
パペたろー(プロフ) - め、めっちゃ面白いせいで続きが気になりすぎて夜しか眠れませんっ！！！どうしてくれるんですかぁぁぁ！！！！楽しみにしてます(真顔) (2021年8月25日 14時) (レス) id: 6f85f9327d (このIDを非表示/違反報告)
かむり��(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます！忘れていましたm(_ _)m (2021年8月14日 21時) (レス) id: 54a03665cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴすたち | 作成日時：2021年8月14日 21時
