1.下見 ページ3
〈あと1週間で夫婦...〉
私は空に輝く星と山々を見ながらそう思った。
私の家とラコロンド家は、大昔からの付き合いで、片方の家で男子が産まれたらもう片方の家から女子を差し出し、婚約する。と言う謎の仕来りのせいで私は好きでもない人と婚約するはめに...
『それに3日後には展覧会...
ただの青いバラを見て何が楽しいのよ』
3日後に行われる展覧会に向けて準備をするため、美術館に併設された別荘に泊まる。
展覧会のことで少し本音を漏らした時、
ガサッ
『誰？』
風も吹いてないのに木が揺れた音がした。
恐る恐る窓に近づいてみると、人影が見えた。
ガラッ
『待って！』
私に気づき、去ろうとした人影を呼び止めた。
まさか声をかけられると思ってなかったのか、肩をびくつかせながらゆっくり振り返った。
『ねぇ...もしかs 「何か用ですか」えっ...？』
？？「無いなら結構です。ゆっくりしてる時間は無いので」
そう言うとその人は木から降りようとした。
『ねぇ、本当に待ってください！すぐ済ませますから！』
？？「...なんですか」
『あなた...PKST団の人...？』
そう言うとその人はまた肩をびくつかせた。
さっき部屋の明かりで少しだけ見えたが、個性的な面を付けていて、緑色のコートを羽織っている筋肉質な人。
？？「もし、PKST団だとしたら、どうするんですか」
『きっと展覧会のブルーローズを狙っているんでしょう？それと一緒に...
私をさらって欲しいんです』
？？「は...？」
『実は私、主催者のラコロンド様と婚約するんです』
？？「フラグメント財団の社長となら全然いいんじゃないですか？」
『でも、あの人は私のことを人形としか思ってなくて...「うろちょろするな」「勝手に出歩くな」そんなことばかり...もう耐えられないんです』
？？「...」
『それに、PKST団の特徴は耳にしてますし、予告状も耳にしてます』
？？「はぁ...下見でこっそり来たのに...」
『やっぱり...！』
？？「そうですよ。あなたの言っていたPKST団の人です」
『攫ってくれるんですか...！？』
？？「その代わり条件がいくつかある。1つ目、私たちPKST団のことを身内に絶対言わないこと。2つ目、ブルーローズについて些細なことでもいい。何か情報を提供すること」
『その条件、おまかせください』
？？「最後に」
『はい？』
？？「ほんとにいいんですか？攫っても」
『はい！』
？？「...では、また会いましょう」
『あ、待って！まだ...！』
名前も聞けないまま、その人は去ってしまった。
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ふわあ - 初めてコメントします。 とても面白いです！続きが楽しみです！！ (8月3日 20時) (
レス) id: 422d558fbf (このIDを非表示/違反報告)
アサマ(プロフ) - 初コメ失礼します。続き待ってます！！ (2021年10月21日 1時) (レス) id: cd5d084d7c (このIDを非表示/違反報告)
ぴすたち(プロフ) - パペたろーさん» わぁぁぁぁ！！ありがとうございます！じゃあ、夜も眠れないようなストーリーに出来るよう頑張ります！w (2021年8月25日 14時) (レス) id: 54a03665cc (このIDを非表示/違反報告)
パペたろー(プロフ) - め、めっちゃ面白いせいで続きが気になりすぎて夜しか眠れませんっ！！！どうしてくれるんですかぁぁぁ！！！！楽しみにしてます(真顔) (2021年8月25日 14時) (レス) id: 6f85f9327d (このIDを非表示/違反報告)
かむり��(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます！忘れていましたm(_ _)m (2021年8月14日 21時) (レス) id: 54a03665cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴすたち | 作成日時：2021年8月14日 21時
