9.ブルーローズを目指して〈5〉 ページ12
『顔にまでっ...これじゃ、隠そうにも隠せない...』
私は鏡の前で頭を抱えていた。
腕だけだったらまだしも、顔や腿にまで鉱石が出ていた。
『言うしかない...』
そう心に決めたが、どうもモヤモヤする...
『(トラゾーさん、気持ち悪いって思うだろうなぁ)』
さっきからトラゾーさんの事ばかり頭によぎる。
━━ もしかして
『私...トラゾーさんに、惚れた...？』
なんてまた呆けていると、
tr「Aさん！大丈夫ですか！？」
トイレ前までトラゾーさんが来ていた。
『は、はい！大丈夫...』
私は迷った。実際は大丈夫では無い。
でも、ここで言ってしまったら...？
『(ここはもう言ってしまわないと)』
『トラゾーさん、先程ぺいんとさんが仰っていた安全な場所は見つかりましたか？』
tr「見つかりましたけど...？」
『私、皆さんに隠してたことがあるんです...』
tr「...出て来れそうですか？」
『はいっ...』
私はトイレからとうとう出、トラゾーさんをしっかり見つめた。
tr「っ！！」
『ごめんなさいっ...ずっと黙ってて。気持ち悪いでしょ？』
私は笑いながら言った。
すると
ギュッ
急に目の前が暗くなったと思っていると、私の体に別の体温が伝わった。
『トラゾーさん...？』
tr「...辛かったでしょう？1人で抱え込ませてごめん。」
何処か落ち着くトラゾーさんの声と、優しい言葉に涙が出そうになった。
『辛いだなんて、そんなっ...』
tr「泣きたい時は泣いていいんです。誰もAさんのこと責めないから。クロノアさんもしにがみさんもぺいんとも、もちろん...」
tr「俺も」
暗かった視界が明るくなるとそこには、監視カメラに映らない程度にお面を捲った、トラゾーさんの素顔があった。
『トラゾーさんっ...』
私はトラゾーさんに抱きつきながら、涙を流した。
泣いている間もトラゾーさんは何も言わずにただ、優しく抱きしめてくれた。
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ふわあ - 初めてコメントします。 とても面白いです！続きが楽しみです！！ (8月3日 20時) (
レス) id: 422d558fbf (このIDを非表示/違反報告)
アサマ(プロフ) - 初コメ失礼します。続き待ってます！！ (2021年10月21日 1時) (レス) id: cd5d084d7c (このIDを非表示/違反報告)
ぴすたち(プロフ) - パペたろーさん» わぁぁぁぁ！！ありがとうございます！じゃあ、夜も眠れないようなストーリーに出来るよう頑張ります！w (2021年8月25日 14時) (レス) id: 54a03665cc (このIDを非表示/違反報告)
パペたろー(プロフ) - め、めっちゃ面白いせいで続きが気になりすぎて夜しか眠れませんっ！！！どうしてくれるんですかぁぁぁ！！！！楽しみにしてます(真顔) (2021年8月25日 14時) (レス) id: 6f85f9327d (このIDを非表示/違反報告)
かむり��(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます！忘れていましたm(_ _)m (2021年8月14日 21時) (レス) id: 54a03665cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴすたち | 作成日時：2021年8月14日 21時
