【wrwrd】思い人は将軍様【gr】 (ページ17)

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16.選択ページ17

今日はグルさんがマンちゃんと、
敵情視察に行ってるので、夜まで帰ってこない。
部屋でのんびりしていると、

コンコン

ノックが聞こえたので、私は部屋に入るように促した。

『どうぞ～』

sya「入るでー」

『どうされましたか？』

sya「タメでええよ」

『シャオちゃんでいい？』

sya「大先生に言われるより全然いいw
あ、これA宛の手紙やで」

『手紙...？ありがとう』

シャオちゃんが部屋から出ていくと、
すぐ手紙を開いた。
手紙にはこう記されていた。

～～～～～～～～～～～～～～～

Aへ

いい加減戻ってきなさい。
戻ってこないなら、我々国に宣戦布告するわ。
戻ってくるなら、何もしない。
まあ、あなた次第ね。

戻ってこないなら、愛する人の命は
無いと思いなさい

母より

～～～～～～～～～～～～～～

親から、そう、鴉国からだった。
愛する人...グルさんだ。
グルさんはもう傷つけたくない。
私は迷う暇などなかった。

グルさん宛に書き置きを残し、
荷物をまとめ、私は城を出た。

鴉国までの距離は尋常じゃないので、
運び屋？の人たちにお願いした。

『あの、鴉国までお願い出来ますか？』

「いいですよ！今からなら、
明日の朝ですね」

『お願いします』

私はカゴに入り、小さな窓から、
遠ざかって行く城を眺めた。

『さよなら...大好きだった人...』

私はカゴの中で、押し寄せてくるものを
静かにこらえた。