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12.いつもの日常 ページ13

あれから1ヶ月が経った。
未だにグルさんは目覚めない。
でも私は欠かさず医務室に行っている。

『ペ神〜来たよ〜』

sn「Aちゃん...」

『どうしたの...?』

sn「はぁ...ちゃんと食べてる...?」

『...体が受け付けないの』

sn「拒食症かもね...」

『だって...』

sn「大丈夫だよ」

『え?』

sn「いつ起きてもおかしくない」

『ほ、ほんと...?』

sn「うん。だから、前みたいに笑って、食べて?
じゃないと今度はグルッペンが泣くよ?」

『頑張って...食べる...』

sn「うん。俺も手伝うから。
じゃ、ちょっと仮眠してくるね」

『行ってらっしゃい』

そう言うとペ神は出ていった。
ペ神の言った通り、少し痩せたかもしれない。

『グルさん...起きてよ...約束したじゃん。戻ってくるって』

gr「....」

『嘘つき...』

gr「....」

『また甘味食べに行こうよ』

gr「....」

『ここ1ヶ月さ、ろくに食べてないんだ。
グルさんとなら美味しく感じたのに...』

gr「....A...?」

『え...』

gr「A...」

『ぐ、グルさん....』

グルさんは目覚めると私の頭に手を乗せた。

gr「戻って来たゾ」

『遅いよっ...』

gr「泣くな。Aは笑顔が一番だゾ?」

『誰のせいさ!』

gr「すまなかった...」

そう言うとグルさんは抱きしめてくれた。

『おかえり...グルさん....』

gr「....ただいま」

この後トン氏たちを呼ぶと、
てんやわんやになった。
みんなが帰るとグルさんと二人っきりになった。

gr「A、髪切ったか...?」

『あぁ、随分前だけどねw』

gr「似合ってるゾ」

『ありがとう』

gr「もう一個聞いていいか?」

『なに?』

gr「痩せたか?」

『....』

gr「すまない...」

『グルさんは悪くないよ!
私のメンタルが弱かっただけ』

gr「明日から一緒に食べるゾ!」

『うん!グルさんとじゃないと美味しくないの』

gr「..///」

『あとね!新しい着物ができたの!』

gr「早くみたいんじゃ」

1ヶ月越しに、いつもの日常が戻ってきました。

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作者名:ぴすたち | 作成日時:2020年8月3日 16時

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