【wrwrd】思い人は将軍様【gr】 (ページ11)

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10.辛い勝利ページ11

戦の真っ只中、御華とやぐらから見ていた。
敵国のやぐらに入ったのだろうか、
グルさんの姿が見えなくなっていた。

ha「向こうで戦ってるのかな...」

『そうかもね...』

すると、グルさんを先頭に、
軍が帰って来ると同時に、ほらがなった。
我々国の勝利を告げた。

ha「ちょ、A！？」

私は御華の言葉も聞かず、やぐらを降り、
グルさんの元へ走った。

『グルさん！グルさーん！』

gr「A！」

グルさんが私を呼んだ時、

バーン！

銃声が鳴り響いた。
その時グルさんが馬から落ちた。

『グル.....さん...？』

私は急いで駆け寄った。

『グルさん...？グルさん！』

グルさんから生ぬるいものが
これでもかと流れてくる。

tn「グルさん！？」

zm「ペ神の所へ連れてって！」

『グルさん！グルさん！！』

私は必死になった。
でも、グルさんから出てくるものは止まらなかった。
あの後、グルさんは医務室に運ばれた。

ha「A...」

『.....』

私は御華と一緒に戻った。

我々国が勝ったのに、
その代償は大きくて...
私は一人、部屋で声を殺して泣いていた。

『うぐっ...ひっぐ...』

コンコン

ha「入るよ...？」

ha「A」

『はっなっ...』

嗚咽が混じって上手く話せなかった。

ha「ペ神様から伝言だよ。
傷が深くて、出血量も多くて...
中々目覚めないって...」

『.....で...』

ha「へ...？」

『なんでよっ...約束したじゃん....
帰ってくるって言ったじゃん！！』

ha「A...」

『グルさんのっ！グルさんの嘘つき！』

その時御華が抱きしめてくれた。

ha「泣きな...泣いていいんだよ...」

『わあぁぁぁぁ！！』

私は御華の胸の中で泣いた。

ha「私の前では思いっきり泣きな」

『約束したのにっ...ぐすっ...』

ha「でもね、Aが悲しい顔してると、
グルッペン様、起きてくれないんじゃないかな？」

『それはそれでやだ...』

ha「じゃあ、頑張ろうよ！
Aが笑顔だと、起きてくれると思うよ？」

『分かった...ありがとう。御華』

ha「いいよ」

グルさんのためにも明るく行こう。