パパはカッコいいと思われたい【安室透/降谷零】

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小「今日から皆さんの担任の先生になる、小林澄子です。皆よろしくね！」



担任は女性
それだけで何となく安心する俺も随分父親役にハマってきたと思う

背の低い机と椅子に大人しく座って、真剣に先生の話を聞く様子を見て抱く感動
この小学一年生となった節目に今日から一人で寝させるつもりだが、何だか俺の方が寂しく思ってしまっている

出会った頃
幸いオムツは卒業出来ていたからその苦労は無かったものの、一人で眠るのはまだ早かったらしい
俺がパソコンで作業をしていた時に、"おねんねまだ？"と袖を掴んで来たのが始まり

共に同じ布団に潜り、この為に静音性と軽さを重視して買い直したノートパソコンを腿に乗せながらその背中を優しくゆっくり叩いていると深くなっていく寝息

わざわざ組織の仕事も可能な限り日中にずらして、幼稚園にいる以外の時間ではA絶対に一人にはさせないよう工夫した
...まぁ、工夫というより、学童という名の警視庁公安部の協力

Aも風見らの事は、お菓子やおもちゃを買ってくれる愉快なおじさん達だと思っている
その上俺に見習ってか、"かざみ"などと呼び捨てにしているのがまた可愛かったり



小「ではお父さんお母さんもお子さんの側に着いて頂いて、一緒に配布物の確認と名前の記入のお手伝いをお願いします」



10時過ぎ
実は自宅の方では公安部の奴らが、ベッドや勉強机の搬入を行なっている
Aにはサプライズプレゼントという事にして、興味を惹きつけ"新しい自分の部屋で寝たい"と思えるようにさせるのが目的
ちゃんと喜んでくれれば良いんだが...



小「じゃあまずは国語の教科書、あるかな？」

「えっと...」



まだまだ小さな手で重たそうに教科書を一つずつ分ける横で、俺は女の子らしい色合いのペンケースから油性ペンを取り出す





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公「風見さん！こちら完了しました！」

公「机も終わりました！」



そう報告を受けるここ上司宅は、至る所にぬいぐるみやおもちゃ、子供らしいキャラクター物、そして数多くの写真立て

3年前とはガラリと変わった雰囲気に温かさが溢れて

我らが上司は、超人から親バカになっていた



風「よし、これより帝丹小学校へ向かうぞ！」

公「「はい！！」」

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