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「えぇぇぇえ!?」
そんな驚きの声を上げた後輩の手元には
"愛(する)妻(へのお)弁当"とも言えるような彩り鮮やかな綺麗な昼食
最初はご自分で用意されたかのかと思いきや、
『あ、降谷さんが作ってくれたんです...』
と語尾に"うふふ"が聞こえて来るような惚気だった
あんなに関係性を危惧していたお二人が、たった1日2日の間に随分仲良くなられたようで...
嬉しい事には嬉しいが...
「そ、それで...具体的にどんなことがダメだと...?」
風「自分で考えろ、との事でした。一体どんなラインから降谷さんの思う不必要なのか...」
「私、付き合い始めたのは内緒なのかなーって思ってたんですけど...」
風「真っ先に大発表されてましたよ」
「は、はずかしっ...」
そう言って片手に箸を持ったまま自らの頬を包んだAさんは、相変わらず降谷さんと同等レベルの能力を持つ方だとは思えない
人は見かけによらないという言葉の典型例的なお二人
一人は偏見が生まれやすい金髪に青い目で、更に比較的童顔
一人は天真爛漫でよく食べるやや小柄な女性
やはり特出した才能を持つ人間はこうしていくらか変わっているのだろうか...
...この風見も何か変わってみたらもしかしたら
「でも私は今まで通りに接して欲しいです。変に気を遣われたらそれこそ、降谷さんとこうなるべきじゃなかったって思っちゃいますよ」
風「しかし降谷さんも我々の上司ですからね...」
「そんな...こうなれたのもほとんど風見さんのおかげなのに...」
風「仕方ありません...相手はあの降谷さんですから」
...とこの時は皆一同降谷さんには逆らえず、どんな要求があろうとただ飲み込むしかないと思っていた
文句は一切受け付けない鬼上司であると
...しかし
それは、近々我々にもう一人上司がやって来る事で状況が一変する
降谷さんはその方に尻に敷かれたように従順になり、公安部は劇的に快適な空間へと...
「私チクったりしませんから!どうかこれからも私を見捨てないで下さい...!」
風「も、もちろんです!見捨てるなど
「今日結構悲しかったんですよ...?誰もいつもみたいに話しかけてくれないし...やっぱり突然休んで仕事押し付けちゃったの怒ってるのかなって...」
「怒ってはいませんが...」
...それにしても本当に幸せそうに食べるから、私も意識がその綺麗な卵焼きに向いてしまう
確かに降谷さんの手料理は絶品であるがここしばらくは私も...
な、何故か奪われたような気分...
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夜月陽詩(プロフ) - 好きです。続き更新されたらいいな〜なんて。 (2022年9月4日 13時) (レス) @page11 id: 78f9c276ca (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - はじめまして!!多分見てないなと思われるのですが、どうしてもコメントしておきたくて、、、とっても素敵な作品ありがとうございます!!独占欲むき出しな降谷さんにときめきました〜♡♡ (2022年5月1日 22時) (レス) @page11 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - キュン死しちゃいます🥰 (2021年11月7日 12時) (レス) @page11 id: c416b236de (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 楽しみにしてる作品だってあったのにこの作品とノックじゃないのなら付き合いましょうとか (2021年11月1日 23時) (レス) @page11 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - すごく面白いです!降谷さん可愛いですぅぅ!!! (2021年10月18日 11時) (レス) @page10 id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin. | 作成日時:2021年10月12日 20時