公安警察、辞めさせて下さい 2【安室透/降谷零】

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コ「安室さん」



...聞こえてないのか...？
さっきから安室透ことバーボン、そしてゼロの降谷零はずっとキャベツを一心不乱に千切りにしてるけど



コ「あ、安室さん...？」



心ここにあらずっつーか...
ヒシヒシと伝わる苛立ち
何だ...？
何かあったのか？



梓「わ、千切りこんなにたくさん！もう大丈夫ですよ！」

安「っ、すみません！少し他の事を考えていたら切り過ぎてしまいました」



ははは...さすがだな
すぐパッと"安室透"の笑顔に戻る

本当はあのキュラソーの事件からしばらく経った今、安室さんや水無怜奈が組織内でどうなったかを聞こうと思ったんだが
それどころじゃねーのかも知れねーな



梓「あ、そう言えば！今朝早くにこの間の女の人がいらっしゃって、...これを安室さんにと置いて行かれました」

安「え...？この間の女性って...っな！」



梓さんがエプロンのポケットから取り出したのは、...ん？封筒？



梓「"辞表"って書いてますけど、っ、え！？」

コ「え！？」

梓「あ、安室さん！？」



梓さんが"辞表"と書いてあるとした封筒を手にした安室さんは、そのまま中身を開けることなく素早く点火したコンロの火に



コ「.....」

梓「.....」

安「何も見てませんよ？」



...おいおい
...すげー気になるじゃねーか...




・




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クソっ...
どうしてこんなにイライラするんだ

あの女が訳分からないからか？
突然辞表などふざけた物を持ってくるからか？

だが風見の顔を見ても苛立つのは何故だ
あいつは普段と変わらずよく働いてくれていると言うのに



べ「...ちょっと、運転変わりなさい」

バ「...僕の車ですよ」

べ「危なっかしくて乗ってられないわよこんな車」



お陰で何にも集中出来ない
自宅でしていたパソコン業務で、保存をせずに電源切ってしまったり
何も調理していないのに火を消し忘れたままシャワーを浴びていたり
ゴミを出し忘れていたり
ポアロで注文を取り間違えたり

本当に、俺がおかしくなったのか？

...いや、毎日毎日飽きもせずに辞表を出して来るあの女の方がおかしいだろ

この苛立ちを抑える方法は...



バ「では降りて下さい」

ベ「え？」

バ「危なっかしくて乗ってられないとあなたが言ったんですよ」

べ「...私に歩いて帰れって言うの？」

バ「目の前にタクシーがありますが」



今時24時間営業で便利になったスーパーへ行こう
あの女はまだ警視庁にいるはず

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